工事台帳のフリーソフトおすすめ5選!選び方のポイントも徹底解説

工事台帳のフリーソフトおすすめ5選!選び方のポイントも徹底解説

工事台帳の作成や管理を効率良く進めたいのであれば、専用のソフトウェアを導入してみると良いかもしれません。
フリーソフトを選んでおけば、初期費用やランニングコストを抑えることが可能です。
そこで本記事では、おすすめ工事台帳フリーソフトをいくつかご紹介します。
また、工事台帳ソフトの主な役割や選び方のポイントなども詳しく解説していきます。

工事台帳ソフトとは?

工事台帳ソフトは、文字通り工事台帳が作成できるソフトウェアのことです。
パソコン上で工事現場の写真を取り込むことや必要事項などを入力することができます。
写真のトリミングや拡大縮小などの画像編集ができる工事台帳ソフトもあります。

工事台帳とは

工事台帳は、建設や建築などの現場において、工事の原価を集計する台帳のことです。
工事原価管理台帳』、『工事原価台帳』などの名称で呼ばれることもあります。
工事台帳には、材料費や経費以外に、労務費や外注費などの情報を正確に記録しておかなくてはなりません。
そのほかに、工事の進捗状況も記録しておきます。

工事台帳ソフトの役割

工事台帳ソフトには、以下のような役割があります。

業務効率化

工事台帳ソフトの大きな役割は、業務効率化が実現できることでしょう。
手書きやエクセルでも、工事台帳の作成は可能です。
ただし、この方法ではフォーマット作成やデータ入力の手間がかかってしまいます。
また、複数人で共同作業もできません。

その点において、工事台帳ソフトならば、最初から必要な機能が用意されているため、効率良く作業が進んでいきます。
さらに、複数人での作業も可能です。
テンプレート機能や自動化機能などを搭載した製品を選んでおけば、さらに効率がよりアップすることでしょう。

工事データの一元管理

複数の工事データを1ヶ所に集約して管理ができることも工事台帳ソフトの役割の一つです。
一元管理が可能になれば、工事の進捗状況をすぐに把握できるようになるでしょう。
また、工事の利益率や収支などといったお金の流れが明確化できることもメリットです。

人為的ミスの削減

手書きやエクセルでの作業は、記入ミス、入力ミス、計算ミスなどが発生しやすくなります。
ミスが多いと信用問題にもなりかねません。
工事台帳ソフトならば入力項目が限定されるので、そのような人為的ミスを回避しやすくなります。
自動計算機能を搭載した製品を利用すれば、計算ミスも防げることでしょう。

おすすめ工事台帳フリーソフト5選

ここでは、工事台帳フリーソフトの中から、特におすすめの製品を5つご紹介します。
各製品の特徴、搭載機能、料金プランなどもお伝えしていきますので、導入時の参考にしてみてください。

トラスト工事台帳

長崎にある会社のトラストが提供している工事台帳・仕入台帳作成シートです。
ホームページからZIP形式のフォルダをダウンロードしたら、解凍してすぐに利用できるのが特徴です。

シンプルなシートなので、初めての方でも直感的に扱いやすいでしょう。

主な機能 仕入先、材料費、経費などの入力
初期導入費用 無料
月額利用料 無料

VBA工事原価・入金管理 R05

VBA工事原価・入金管理 R05は、Soft-j.comが提供している工事台帳フリーソフトです。
エクセル上で工事台帳を作成することができるほかに、入金明細書、支払明細書、入力データ一覧表などさまざまな書類に対応しているのが特徴です。

最大で200件までの工事名称データの管理ができることも特徴の一つです。

主な機能 工事原価のデータ入力、原価管理や売上の入金管理
初期導入費用 サンプル版:無料
試用期限後:ライセンス購入(11,000円)
月額利用料 要お問合わせ

多機能工事台帳CDGWin(フリー版)

多機能工事台帳CDGWin(フリー版)は、株式会社イチホコンピュータが提供している工事台帳です。
工事台帳や原価管理のほかに、顧客台帳や売掛台帳や労務台帳などが作成できるのが特徴です。

フリー版は工事数や作業者数などの制限がありますが、ずっと無料で利用可能です。

主な機能 各種台帳の作成、工事写真管理、ファイル管理 等
初期導入費用 無料
年間ライセンス料
無料
※一部有料(機能無制限)
1ユーザー \35,200
2ユーザー \49,500
3ユーザー \52,200

工事台帳2

工事台帳2は、ダンゴブラザース・ドットコム株式会社が提供している工事台帳ソフトです。
建設業向けに特化しており、粗利益集計、未収入金管理、買掛金管理などが簡単に行えるのが特徴です。

工事台帳2の体験版は、無料で利用可能です。
ただし、無料で利用できるのは、初回起動時から50回までです。
帳票の印刷やエクセル形式での出力にも対応していません。
回数や機能の制限なしで利用したいのであれば、製品版を購入してみると良いでしょう。
体験版と製品版のどちらも、ダンゴブラザース・ドットコム株式会社の公式サイトから入手できます。

主な機能 工事台帳作成、工種別や納品先別の原価管理、請求書や工事経歴書の作成 等
※各データは、テキスト形式やエクセル形式の出力にも対応
初期導入費用 体験版:無料
製品版:220,000円(税込)/スタンドアロン ※2ライセンス以上 別途お見積
年間保守料 33,000円

KANNA

KANNAは、株式会社アルダグラムが提供している施工管理アプリです。
利用方法の提案、説明会などの手厚いサポートが受けられるのが特徴です。

モバイル端末にも対応しており、スマートフォンやタブレットなどから図面や資料をチェックすることもできます。

KANNAを利用する際には、アカウントの作成が必要です。
有償プランは利用できる人数が無制限であり、自社の社員のほかに、協力会社などのアカウントも追加できます。

主な機能 案件作成、案件一覧、資料の追加、写真の追加、報告、チャット機能 等
初期導入費用 無料
※有償プランあり
月額利用料 無料
※有償プランあり

工事台帳ソフトの選び方

工事台帳ソフトは、各メーカーからさまざまなタイプが提供されています。
どの製品を選ぶかで迷った時には、以下のポイントをチェックしてみると良いでしょう。

必要な機能が搭載されているか

各工事台帳ソフトによって、搭載されている機能が異なります。
必要な機能がない場合や不要な機能ばかりの製品を選んでしまうと、かえって作業効率が悪くなってしまうかもしれません。
自社で本当に必要としている機能が揃っている製品を選ぶようにしましょう。
工事台帳ソフトを導入する前に、どんなことをしたいのか、求める機能などをリストアップしておくと良いかもしれません。

操作は簡単か

工事台帳ソフトを選ぶ際には、操作性を確かめておきましょう。
操作が難しい製品やユーザーインターフェースがわかりにくい製品を選んでしまうと、従業員たちが対応できなくて困ってしまうかもしれません。
導入をスムーズに進めるためにも、できるだけ操作が簡単で、直感的に扱える工事台帳ソフトを選んでみてください。

PDFやエクセルの出力は可能か

どのような出力形式に対応しているかも、工事台帳ソフトを選ぶ際の重要なポイントです。
たとえば、汎用性の高いPDF形式に対応している製品を選んでおけば、電子メールへの添付や送信がしやすくなるでしょう。
また、エクセル形式での出力に対応した工事台帳ソフトを選んでおけば、データの分析や活用がしやすくなります。

工事台帳なら建築業向けシステム「アイピア」

建築業向け(リフォーム・工務店)管理システム アイピア

アイピアは建築業に特化した一元管理システムであり、顧客情報、見積情報、原価情報、発注情報など工事に関する情報を一括で管理できるため、情報集約の手間が削減されます。
さらに、アイピアはクラウドシステム。外出先からでも作成・変更・確認ができます。

まとめ

工事台帳ソフトを導入すれば、手間のかかる工事台帳を簡単に作成できます。
各社からいろいろなタイプの製品が提供されており、搭載している機能もさまざまです。
初期費用や月額料金の負担なしで導入できる工事台帳のフリーソフトも少なくありません。
工事台帳ソフトを利用するのが初めての場合には、まずはフリーソフトから試してみるのも一つの方法です。
フリーソフトを利用して、高機能な製品や手厚いサポートなどを求めたくなったら、有償版の工事台帳ソフトを導入してみるのも良いかもしれません。
求める機能や使い勝手などをよく確認したうえで、自社にとって一番使いやすい工事台帳ソフトを選んでみてください。

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