塗装工事とは?タイミングや工事の流れ、塗装業者の選び方を解説

塗装工事とは?タイミングや工事の流れ、塗装業者の選び方を解説

家の外壁も新しい頃はきれいで、直す箇所もありませんが、月日が経つに連れてボロが出てきてしまいます。
そのままにしてしまうと、外壁がおかしいだけでなく、住宅の内部にまで影響を及ぼしてしまうので注意が必要です。

傷みを感じたら、塗装工事を頼んで補修し、外壁をきれいに保ちましょう。
こちらの記事では、塗装工事が必要な理由やタイミング、費用から塗料の種類、業者の選び方まで紹介していきます。

塗装工事とは

住宅やビルなどの壁にはさまざまな色のものがありますが、塗装工事はこれらの塗料を塗ることや吹き付ける作業のことを言います。
わかりやすい箇所でいえば住宅の外壁ですが、ほかにも内壁や屋根などもさまざまな塗装が行われています。
色をきれいに見せるだけでなく、外的要因でもある雨や紫外線からも建物を守ってくれるため重要です。

塗装工事が必要な理由

おしゃれに見せるためだけに、塗装工事が行われているわけではありません。
さまざまな理由があり、建物に塗料を塗って工事を行っています。

ここからは、なぜ塗装工事が必要かについて、いくつか紹介していきます。

CHECK!

外壁や屋根の保護のため

大雨や台風が起こることもありますし、晴れた日には日差しがガンガンと照りつけることもあります。
雪が積もる地域では、屋根に分厚く積もってしまう場合もあります。
塗装工事を行っておけば、これらの外的要因から外壁や屋根が守られるため安心です。

ただ、新築住宅の時のような状態が、永遠に続くわけではありません。
外的要因でもある厳しい環境下にあるため、劣化してしまいます。
必要に応じて、しっかりとメンテナンスすることが重要です。

CHECK!

建物の美観を維持するため

それぞれ住宅をこんな風に見てほしいなどといった希望があるでしょう。
塗料を使えば、より理想的な壁を演出してくれます。
特に新築住宅を建てたばかりはどこから見ても美しく、見る人にきれいだと感じさせてくれます。

しかし、劣化してしまうと、美しさも半減してしまい色褪せた古い印象になってしまうでしょう。
また、塗装をし直すことで、建物を美しく蘇らせられます。
塗料の使い方によっては、当初とはまったく違うイメージの家にもできます。

CHECK!

建物の資産価値を維持するため

建物も新築の時は文句のつけようがないくらいどこでもきれいですが、残念ながらその状態をいつまでも維持はできません。
外壁は特に厳しい環境の中でダメージを受けているので、どうしてもメンテナンスは必要です。
何もしないと壁の表面だけでなく、家の中にもさまざまなトラブルが出てしまい建物としての価値にも影響します。

しっかりと外壁のメンテナンスを行っているような家は、高い資産価値を維持できます。
最近では機能的な塗料も多く、さらに建物の価値を上げ、住み心地のグレードをアップさせることも可能です。

塗装工事が必要なタイミング

資産の価値を高め、しっかりと塗装工事を行っていくには、そのタイミングを知っておく必要があります。
塗装工事が必要になるタイミングはいくつかありますので、どうなったら塗装をしなければいけない時が来るのか覚えておきましょう。

新築から10年過ぎた頃

新築住宅を建てても、最初の数年は劣化しにくく、きれいな状態が続いています。

しかし、ちょうど10年を過ぎたあたりから劣化がわかるようになってきて、メンテナンスも必要になります。
環境の違いで10年を過ぎてもまだきれいな場合もありますが、それでも新築の頃とは一緒ではないため、メンテナンスを考えても良いでしょう。

劣化症状が確認できた時

10年経ってからしか劣化しないと必ず決まっているわけではないため、まだ新しくても塗膜のはがれやひび割れが見つかってしまうこともあります。
その場合は年数に関係なく、再塗装を考えましょう。
放っておくと外壁からさらに雨が浸入して、内部にまで影響してしまう可能性もあり危険です。

CHECK!

ひび割れ

ひび割れをクラックとも言いますが、いくつかのステージがあり、酷くなってくると建物の内部にも大きく影響してしまいます。
特に台風や大雨などが激しい時には、ひびから水が浸入してしまい、内部や断熱材なども腐る危険性があります。
下地や構造部分に劣化が生じてしまう可能性もあるので、早めに直しましょう。

CHECK!

カビ・コケ

建物の色が鮮やかでなくなってしまうのは、日光に当たり日焼けしてしまうためです。
カビやコケが生えてしまう場合もあり、そのままにしておくと根を広げさらに酷くなってしまうので注意しましょう。
広がらないようにカビやコケを取って、予防できる塗料で工事をしましょう。

CHECK!

チョーキング

チョーキングが見られるようになる頃は、コンクリートの中に水が浸入して白い石灰分が出てくる現象が起こっています。
白い石灰分が出てくるのは、雨が内部に浸入している証拠でもあります。
壁から白いものが出て汚い印象も与えるので、塗装工事を行うと良いでしょう。

CHECK!

塗膜の剥がれ

塗膜が剥がれてしまったら、見た目が悪いだけでなく、サビが木部の劣化につながり、良くありません。
ゆったりと構えずに、すぐ再塗装をしましょう。
塗膜の剥がれの場合は、迅速な対応が必要です。

塗装工事に適した季節

塗装工事を行う季節は、基本どの季節でも問題ありません。
どの季節であっても、タイミングが良いと計画通りに終わりやすいです。

逆に雨降りが続いてしまうと、塗装工事の日程も延びてしまい計画通りに進みません。
特に梅雨の時期に入ってしまうと、ほかの時よりも雨降りが続きやすく思ったように進められないでしょう。
春や秋は比較的湿度も安定しているので、梅雨や台風に当たらなければおすすめです。

塗装工事にかかる費用

塗装工事を行う場合、費用ははっきりいくらとは言えません。
どんな塗料を使い、どの範囲まで塗るかでも変わってきますし、もともと塗装がどこまで劣化しているかでも違います。

だいたいの相場としては、屋根を塗る場合は約40万円から60万円前後、外壁の場合は約80万円から150万円前後になります。
あくまで相場で、これよりも遥かに金額がかかる場合もあるので注意が必要です。

塗料はウレタンが一番安く、無機になると耐久年数が高い分高くなります。
費用は塗料のほかに高圧洗浄や養生、足場代などもかかります。

塗装工事の流れ

ここからは、塗装工事がどのような流れで行われるかについて紹介していきます。
いきなり塗装を塗るのではなく、ステップがいくつかあります。

ステップ1 足場工事

屋根や外壁など、高さがある部分にも塗装を行います。
そのため、はじめに足場を設置して準備をするのですが、現場に合わせて足場の組み方は変わります。

ステップ2 高圧洗浄

雨風などで外壁や屋根は汚れていますので、高圧洗浄できれいに汚れを落としていきます。
汚れが付いたまま塗料を付けても、しっかりと塗れません。

きれいにしてから色を塗ると塗料も密着しやすくなり、かつ、きれいな外壁や屋根が長持ちします。
汚れだけでなく、劣化した塗膜も剥がせます。

ステップ3 下地補修

すでに古くなっているので、下地も劣化しています。
ひびやシーリングなども確認し、傷んでいる箇所は補修を行っていきます。
金属部分などにはサビが付いている可能性もあるため、サンディングできれいにし、調整も行うのが下地補修です。

ステップ4 下塗り

塗料を塗った時により持ちが良くなるように、下塗りを行います。
下塗りで使われる塗料にはいくつかあります。

シーラーは、塗料が無駄に染み込まないように抑える塗料です。
木材などは塗料を染み込んでしまうため、それを抑え密着できるようにしてくれます。
さらに、接着力を高めるためにプライマー、ヒビ割れなども埋め防いでくれるフィラーも使います。

ステップ5 中塗り

下塗りをした後に上塗りを2回することが通常です。
そのうちの1回が中間にあたるため、中塗りと呼ばれる場合もあります。

ステップ6 上塗り

下塗りや中塗りだけでは足りないため、必ず上塗りを行って仕上げます。
塗料の性質によっては、上塗りを2回以上行うケースもあります。

この上塗りがどうなるかで、屋根や外壁の美しさに差が出てしまうため重要な工程です。
上塗りが成功するためには、これまでのステップの流れを丁寧に行うことが大切です。

ステップ7 点検・足場解体

上塗りまで終わったら状態を確認して、その後問題がなければ足場を解体します。

塗装方法と塗料の種類

塗装が適当になってしまうと、素地と塗料の間に隙間ができてしまったり、塗膜に穴が開いてしまったりする可能性があります。
しっかりと美しく仕上げるためにも、どの塗料を使いどういった方法を利用するかは重要です。

塗装方法

塗装方法も大きく分ければ2つあり、さらに細かく分かれています。
外壁や屋根の状態などに合わせて、最善な方法を活用しなければなりません。
合った方法を利用することで、美しく塗装できます。

CHECK!

直接法

直接法は、さらに3つの方法に分けられます。
まず浸せき塗りでは、液体などの塗料の中へ物体を直接浸してそのまま引き上げて乾燥させます。
あまり屋根や外壁には使われない塗装方法です。

平ばけや寸胴ばけなど、さまざまなはけがあるのですが、これらのはけを使った塗装方法をはけ塗りと言います。
熟練した技がないと均等できれいに塗るのは難しく、外壁塗装にもよく利用される方法です。

ローラーブラシを使って塗装する方法もあります。
仕上がりは、はけ塗りよりも見た目は落ちてしまいますが、広い面を一度に塗れるので効率の良い方法でもあります。

CHECK!

噴霧法

塗料をはけやローラーで塗るのではなく、直接霧を噴射させて塗る方法です。

代表的なものには、エアスプレーがあります。
一気に広く塗れるため、大きな建物にもピッタリな方法です。
はけなどよりも人によって差が出づらく、効率の良い塗り方だとも言われています。

塗料の種類

塗料は一見同じように見えますが、それぞれグレードがあります。
広告などで一見安く見える価格などは、グレードの低い塗料の可能性もあるためチェックが必要です。
ここからは、どのような種類の塗料があるのか紹介していきます。

CHECK!

アクリル系塗料

少しでも安く発色がきれいな塗料を使いたい時には、アクリル系塗料はおすすめです。
しかし、費用が安い分機能面で紫外線に弱いなど短所も多く、耐用年数は約5年前後と短いです。
長持ちする塗料を探しているならおすすめできません。

CHECK!

ウレタン系塗料

コストパフォーマンスにも優れていて、ある程度持ちが良い塗料が塗りたいのであればウレタン系塗料が良いでしょう。
耐用年数も8年前後とある程度あり、防水性や耐用性もあるため安心です。

CHECK!

シリコン系塗料

10年以上は安心して使える塗料を探しているのであれば、シリコン系塗料がおすすめです。
長ければ15年程度持つ場合もあり、仕上がりも良くきれいです。
コストも高すぎるわけではないため、屋根や外壁の塗料で一番人気があります。

CHECK!

フッ素系塗料

とにかく耐用年数が良い塗料にしたい場合は向いていますが、実は汚れやすく価格も高いというデメリットも潜んでいます。
そのため、一般的な住宅では、フッ素系塗料は使われないケースがほとんどです。
美しい光沢を出せるなど、機能面は優れています。

塗装工事を依頼する業者の選び方

塗装工事は決して安い費用でできるものではないからこそ、しっかりとした業者にお願いしたいと思うでしょう。
さまざまな塗装工事の業者があるため、選び方を覚えておくと安心です。
ここからは、依頼する時どのような業者を選べば良いのか紹介していきます。

建築診断を適切に行っているか

金儲けのために、現場をしっかりと見ずに話をしてくる業者もいます。

まず、建築診断を適切にしているのか、専門知識が必要な資格を取得している人か見ておきましょう。
資格には、建築士や外装劣化診断士などがあります。
会社を選ぶ時には、資格に注目しておきましょう。

ほかにも、外壁をざっと見て終わりではなく、屋根や屋根裏もしっかりと見て隅々を把握してから診断結果を見ているかも重要です。

見積金額の根拠が明示されているか

ざっくりと、〇〇工事一式という表記には気を付けましょう。
何にいくらかかっているのか明確ではないため、手抜きをされたと後から発覚しても、料金には入っていないとごまかされる可能性が高いです。

何の塗料を使い価格はいくらかなどを細かく教えてくれる業者で、明瞭なところを選びましょう。
塗布量も、坪ではなく平米で表記されている業者が正しいです。

塗布量の計算は正確か

外壁の面積に対して間違った量だと、塗膜がしっかりとできず防水効果も薄れてしまいます。
せっかくきれいに維持しようと業者に頼んだにもかかわらず、またすぐに塗布しなければならない状況になってしまいます。
見積もりの塗布量もチェックをして、正しい量かどうかも確認しましょう。

塗り重ね乾燥時間を考慮した工程になっているか

工程が曖昧になっている場合は注意が必要です。
各メーカーによって塗料には仕様が存在しますし、乾燥をしっかりと行わないと塗料の性能が大きく落ちます。

下塗りから上塗りまで、どう時間を見込んでいるのかしっかりと確認をしましょう。
乾燥時間を考えれば、1日で仕上げるのは理論上できません。
もし1日で仕上げると言っている業者があれば注意が必要です。

アフターサービスは充実しているか

仕上げてもらった時には一見きれいに見えても、後から不備が発覚することもあります。
このような時に補修の工事をしてもらえるように、アフターサービスがどうなっているのか見ておきましょう。

口だけではいざという時約束が守られない可能性があるので、必ず書面でもらいましょう。
工事後に点検をしてくれる会社であればさらに安心です。

建築業向け管理システム『アイピア』

建築業向け(リフォーム・工務店)管理システム アイピア

アイピアは建築業に特化した一元管理システムであり、顧客情報、見積情報、原価情報、発注情報など工事に関する情報を一括で管理できるため、情報集約の手間が削減されます。
さらに、アイピアはクラウドシステム。外出先からでも作成・変更・確認ができます。

まとめ

塗装が劣化しているにもかかわらずそのままにしてしまうと、建物の内部まで大変な状態になります。
劣化していたら、定期的に塗装をするようにしましょう。

塗装工事を行う業者を選ぶ時には、建築診断を適切に行い見積金額の根拠がわかりやすいか、アフターサービスがあるかも重要です。
建物の資産価値を維持するためにも、安心できる業者を探し塗装工事は怠らないようにしましょう。

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