【2022年版】1級施工管理技士とは?試験情報も含めて解説します

【2022年版】1級施工管理技士とは?試験情報も含めて解説します

1級施工管理技士とはどのような資格で、建設業においてどのような位置付けなのでしょうか。
受験資格や試験内容をはじめ、2022年に行われた試験情報も含めて解説します。

1級施工管理技士とは

1級施工管理技士は建設業法第27条にもとづき、国土交通大臣指定機関が実施する国家試験に合格することで得られる資格です。
工事現場における施工管理のスペシャリストとして、高い評価が得られる資格です。
1級施工管理技士の資格を有する方は、一般建設業、特定建設業の許可基準の一つとなる、営業所ごとに置く専任の技術者、建設工事の現場に置く主任技術者、監理技術者の有資格者になることができます。
つまり、建設業を営むうえで、なくてはならない資格の保持者として、業界で求められる人材になれるということです。

1級施工管理技士の役割

1級建築施工管理技士は、工事の規模を問わず幅広く活躍できます。
特定建設業において法令上求められる営業所ごとに置く専任の技術者になることができ、現場に配置する監理技術者としても認められます。
企業に1級建築施工管理技士が在籍していると、経営事項審査の技術力評価において1人あたり5点が加算される点も見逃せません。
点数が高いほど経営規模評価が高まり、公共工事の受注に有利に働きます。

仕事内容

1級建築施工管理技士は建築工事の施工計画を作成します。
そのうえで、実際の工事において工程管理や安全管理、品質管理など、工事が安全かつスムーズに進むよう管理を行うのが仕事です。
発注者との打ち合わせや資材の発注や予算管理、現場の技術者や職人の監督や指導など、仕事内容は幅広いです。

令和4年度1級建築施工管理技士 試験情報

令和4年度1級建築施工管理技士の試験はどのように実施されたのか、試験情報について見ていきましょう。

受験資格

受験資格は学歴や保有資格などによって異なりますが、2級建築施工管理技士を除き、一定年数以上の実務経験が必要です。
実務経験年数には、現場代理人や主任技術者、施工監督、工事主任、設計監理者の立場で、部下や下請業者に対して工事技術面を総合的に指導・監督する指導監督的実務経験が1年以上なくてはなりません。
主な受験資格は以下の通りです。
このほかにも区分がありますので、該当条件を確認しましょう。

  • 2級建築施工管理技士(第一次検定の受験に限り実務経験を問わない)
  • 4年制大学で指定学科を卒業後、3年以上の実務経験を有する者
  • 短期大学で指定学科を卒業後、5年以上の実務経験を有する者
  • 2級建築士試験合格者で、合格後5年以上の実務経験を有する者など

第一次検定の試験内容

四肢択一式・五肢択一式(マークシート方式)で、出題数72問、うち60問を選択して解答します。
1問1点の60点満点です。
試験時間は午前の部(問題A)が2時間30分、午後の部(問題B)が2時間と合計4時間30分の長丁場になります。
試験で問われる知識は以下の通りです。

  • 建築学、土木工学、電気工学、電気通信工学、機械工学に関する知識
  • 設計図書に関する知識
  • 施工計画の作成方法、工程管理、品質管理、安全管理等工事の施工の管理方法に関する知識
  • 施工の管理を行うために必要な能力
  • 建設工事の施工に必要な法令に関する知識

第二次検定の試験内容

記述式・五肢択一式(マークシート方式)で出題数は6問、試験時間は3時間です。
試験で問われる内容は以下の通りです。

  • 監理技術者または主任技術者として施工の管理を行うために必要な施工管理法の知識
  • 監理技術者または主任技術者として、建築材料の強度などを正確に把握していること
  • 工事の目的物に所要の強度や外観を得るために必要な措置を行える応用能力があること
  • 設計図書にもとづき、工事現場における施工計画を作成し、施工図を作成できる応用能力を有すること

合格率・難易度

過去6年間の全国平均の合格率は以下の通りです。

一次(学科) 二次(実地)
2016年 49.4% 45.6%
2017年 39.7% 33.5%
2018年 36.6% 37.1%
2019年 42.7% 46.5%
2020年 51.1% 40.7%
2021年 36.0% 52.4%

合格率はバラつきはあるものの、40%前後〜50%台前半と、決して高いとは言えません。
難易度の高い試験に思われますが、実際の合格ラインは得点が60%以上です。
つまり、6割以上正解すれば良いので、しっかりと知識をつけ、応用力をつければ、決して受からない試験ではありません。

1級建築施工管理技術検定の概要

こちらが1級建築施工管理技術検定の概要になります。

【2022年版】第一次検定

願書配布期間 ※願書は1部600円(送料・決済手数料が別途必要)
インターネット販売:令和4年1月14日(金)9:00〜令和4年2月4日(金)昼12:00
窓口販売:令和4年1月14日(金)〜令和4年2月10日(木)
申込受付期間 令和4年1月28日(金)〜令和4年2月10日(木)
試験日 令和4年6月12日(日)
試験場所 札幌・仙台・東京・新潟・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・沖縄
合格発表日 令和4年7月15日(金)
受験料 10,800円

【2022年版】第二次検定

申込受付期間 令和4年1月28日(金)〜令和4年2月10日(木)
試験日 令和4年10月16日(日)
試験場所 札幌・仙台・東京・新潟・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・沖縄
合格発表日 令和5年1月27日(金)
受験料 10,800円

2021年度からの変更点

施工管理技術検定の改正が行われ、2021年度からさまざまな点で変更が加えられました。
従来は学科試験・実地試験の2つの試験に合格することで1級施工管理技士の資格が付与されました。
2021年度からは、第一次検定・第二次検定で構成され、第一次検定に合格すると1級施工管理技士補という称号が付与されます。
1級施工管理技士補は監理技術者補佐として、仕事の経験を積むことが可能です。
そのほか、重要となる変更点としては、第一次検定合格の有効期限と、2級合格後の翌年には1級受験が可能になった点が挙げられます。
詳しく確認しておきましょう。

第一次検定合格の有効期限

2020年度までは、学科試験で合格しても、実地試験を受けられる有効期限は翌年までに限られていました。
1級施工管理技士補という称号が創設されてことで、2021度以降の第一次検定合格者は、第一次検定から受験し直す必要がなくなりました。
つまり、1級施工管理技士補の称号を得た方は、第二次検定に合格するまで何度でも第二次検定から受験できます。

2級合格後の翌年には1級受験が可能に

2020年度までは2級建築施工管理技術検定に合格した方が、1級施工管理技士の試験を受けるためには5年の実務経験が必要でした。
ですが、2021年度からは2級建築施工管理技術検定に合格した翌年に、1級施工管理技士の第一次検定を受けることが可能です。
ただし、第二次検定を受験するには、やはり5年の実務経験が求められます。
1級施工管理技士の第一次検定に合格した方は、1級施工管理技士補として実務経験を積みながら、5年の実務経験が得られるまで待って1級施工管理技士の第二次検定に臨むことになります。
なお、実務経験年数は、受験したい年度の3月31日現在で計算することが必要です。

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まとめ

1級施工管理技士とは施工管理のスペシャリストとして高い評価が得られ、営業所ごとに置く専任の技術者や現場に配置する監理技術者などの地位に就くことができます。
1級建築施工管理技士の試験は、2021年度から制度変更がなされました。
第一次検定合格者に1級施工管理技士補という称号が与えられることで、第一次検定合格の有効期限が無期限になったほか、2級合格後の翌年には1級受験が可能になりました。


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