工事管理とは?工事監理との違いや方法まで詳しく解説

工事管理とは?工事監理との違いや方法まで詳しく解説

工事管理と工事監理の違いを理解していますか。
漢字が違うだけで読み方が同じなので、内容までよく理解して取り違わないように実施していくことが大切です。
ここでは工事管理と工事監理、施工管理の違いから、工事管理の方法について詳しく解説していきます。

工事管理とは

工事管理は工事現場において、工事を計画通りに進められるようにすることです。
単に現場で工事の進捗を管理するだけでなく、予算管理や資材や人材の管理、工程管理や進捗など人・物・金の動きを総合的に管理することが求められます。

工事は住宅やビル、マンション、その他の構造物の新築や改修などさまざまな工事がありますが、いずれも施主との契約で決められた納期や予算、条件などがあります。
設計を行い、どのような資材や建材を用いるかを話し合い、納得した品質のものを完成させなくてはなりません。
そのために必要な人材や求められる資材や建材を用意し、納期通りに完成するようスケジュールを決めたうえで、設計図通りに工事を進めていくことが必要です。
これらを総合的に管理するのが工事管理です。
元請け会社の担当者などが役割を担います。
クライアントと約束した内容や建築士や設計事務所が作成した設計図をしっかりと理解、把握し、工程管理を行っていくことが求められます。

施工管理との違い

施工管理とは工事が計画通りに進行するように、工程や原価、品質などを管理していくことで、元請建設会社やハウスメーカーなど、施工現場の担当者が行うものです。
工事管理の一工程にも位置づけられます。
施工管理はどんな仕事?資格取得のメリットとは
施工管理システムとは?機能の解説とおすすめ5選

工事監理との違い

工事監理とは工事が設計図通りに行われているかを監視、監督、指示するものです。
設計を行った建築士事務所の設計担当者が行います。
一定の用途・構造・規模などの建築物については、建築士の資格がないと工事監理ができません。

工事管理における4大管理

工事管理における4大管理は工程管理・原価管理・品質管理・安全管理です。
工期を厳守するための工程管理、会社の利益を確保するために必要な原価管理、高品質な工事を行うための品質管理、事故ゼロを目指して作業員の安全を確保する安全管理が、工事管理を構成する4大管理になります。
工事を成功させるために、工事現場を監督する現場監督がしっかりと取り組んでいくことが大切です。

工程管理

工程管理は、クライアントと約束した納期通りに完成させるために、工事全体のスケジュールを把握し、工事の進め方を管理することや各作業の日程を調整する業務です。
多くの人材が工程ごとにさまざまな作業を行うため、効率良く作業を進行できるように工程表を作成し、スケジュールに沿って工事が進められるよう管理していきます。

原価管理

原価管理は、工事を請け負った会社が、工事の利益を確保するために工事にかかるコストを管理することです。
人件費や材料費などの原価を計算し、実行予算をオーバーしないようにコストや進捗などをコントロールします。

品質管理

品質管理は設計図通りの品質を満たしているか、強度、寸法、材質、機能、デザインなどをチェックすることです。
品質評価対象の項目ごとに定められた方法で品質試験を行い、品質を評価することも求められます。
工事が完成すると見えなくなってしまう部分も多いため、工程ごとの写真を撮影し、施工記録を残すなどして、品質を証明する資料も作成していきます。

安全管理

安全管理は工事で事故が起こらないよう、安全に働ける環境の整備などを行う業務です。
ルールに基づく作業環境や作業手順の遵守の徹底をはじめ、作業開始前の打ち合わせ、安全点検の実施やヒヤリ・ハット運動など、幅広い業務が安全管理の一環です。

工事管理のフロー

工事管理のフローは工事受注、施工管理、売上管理、発注・仕入れ管理となります。
各工程について確認していきましょう。

工事受注

受注した工事の契約情報や物件情報、工期などを管理します。
受注に伴い、実行予算管理を実施し、どのような工程で進めていくか計画を立てることが必要です。

施工管理

設計図通りに計画通り、工事が進むよう工程や原価、品質など幅広く確認、調整、管理を行います。

売上管理

工事ごとの売上とコストを管理します。
必要に応じて、工事ごとの粗利益、部門ごとの粗利益、担当者ごとの粗利益などを計算することも必要です。

発注・仕入れ管理

実行予算にもとづき、発注金額や仕入れ額の管理を行います。
最終的に何をどれくらい発注したか、仕入れたのかを、計画と比較し、評価を行うことが求められます。

工事管理の方法

工事管理の方法としてエクセルでの管理、システムでの管理が挙げられます。
それぞれの方法の特徴を見ていきましょう。

エクセルでの管理

エクセルの場合、管理項目ごとに会社で統一したフォーマットなどを作成して、工事ごとに作成、管理を行っていくのが一般的です。
工程管理の表や原価管理の表などのフォーマットを用いて、作成、数値入力などを行っていくスタイルです。
住宅の新築工事や部分的なリフォームなど、長年行ってきた工事や定型的な工事、小規模な工事なら対応できます。

一方で、規模が大きく、作業工程が多く、同時進行の作業が多い工事などの場合、表が複雑化し、管理がしにくくなるので注意が必要です。

工程表は作業員の分、プリントアウトして手渡しする必要が生じ、変更がある度に配布のし直しが必要になるなど手間やコストもかかります。
バックアップをしっかり行わないとデータが失われるおそれがあります。
工事が終わったら、プリントアウトしたうえで保管することも必要です。

システムでの管理

建設業向けの工事管理システムを導入することで、大規模な工事も工程管理・原価管理・品質管理・安全管理から、工事受注、施工管理、売上管理、発注・仕入れ管理に至るまで一元管理できるようになります。
必要な項目を入力したり、項目を選択するだけで工程表が作成できたり、原価計算や売上計算などができます。

施工管理機能を通じて、現在の進捗状況なども記録、管理でき、現場管理の担当者だけでなく、工事に関係する担当者や上司など幅広い方がリアルタイムでチェックが可能です。
タブレットやスマホと連携できるシステムなら、アプリを用いて現場でも使えます。

現場の作業者がその日の工程や納期までのスケジュールの最新版を、現場でスマホでチェックできるのも便利です。
施工中の写真を撮影してアップすることで、施工管理や品質管理にも役立ちます。
データとして保存されるため、過去の工事を振り返りたい時も、検索などをすればすぐに確認が可能です。
プリントアウトや紙での保管の手間やコストも軽減できるのもメリットです。

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まとめ

工事管理とは工事現場で工事を計画通りに進められるように管理することです。
これに対して施工管理は、計画通りに工事が進行するよう、工程や原価、品質など管理を行うことです。
また、工事監理は設計図通りに工事が行われているかを建築士や設計事務所が確認することで、建築業者が行う工事管理とは違います。
工事管理における4大管理は工程管理・原価管理・品質管理・安全管理です。
工事管理のフローは工事受注、施工管理、売上管理、発注・仕入れ管理となります。
工事管理の方法としてエクセルでの管理、システムでの管理が挙げられます。


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