見積業務を効率化したいのであれば、専用のソフトウェアを導入してみてはいかがでしょうか。
見積もりに特化したソフトウェアを活用すれば、見積もりや商談スピードの精度が向上しますし、人件費などのコスト削減効果も見込めます。
中小企業であれば人手不足の対策にもなることでしょう。
本記事では、中小企業における見積ソフトの必要性やの基本機能、比較のポイント、おすすめの見積ソフトなどを解説していきます。
目次
中小企業における見積ソフトの必要性
そもそも何故見積ソフトが必要なのかと疑問に思う方もいるかもしれません。
項目ごとに、中小企業にとって、見積もりソフトが必要な理由を見ていきましょう。
見積精度の向上
見積書の作成ではミスが許されません。
特に数字を間違えてしまうと、先方に迷惑をかけるだけなく、自社にも損害を与えるリスクがあります。
見積ソフトを活用すれば、過去データの流用や自動入力が可能となるため、人的ミスが防げます。
見積もりの精度が向上することで、企業の信頼も向上することでしょう。
属人化回避
見積業務を一部のスタッフだけに任せてしまうと、そのスタッフが退職した場合に対応できなくなるリスクがあります。
見積ソフトを導入すれば、見積データや進捗状況などを共有できるため、ほかのスタッフも見積業務に対応しやすくなり、属人化が回避できます。
コスト削減
見積ソフトを使えば、デジタルデータで見積書の発行や送付が可能となります。
コピー用紙代、インク代、切手代などのコストを大幅に削減できることでしょう。
見積作成のスピードもアップするため、スタッフの残業や休日出勤などといった人件費の削減にもつながるかもしれません。
商談スピードの向上
見積ソフトには、テンプレート、送信、管理など、さまざまな機能が揃っています。
それらの機能を活用すれば、短時間で見積書の作成が可能です。
詳細な見積もりを用意できれば、先方の理解も得やすくなり、商談のスピードもアップすることでしょう。
人手不足対策
見積ソフトを導入すれば、少人数で見積業務に対応可能です。
人員が少ない中小企業にとっては、人手不足の対策としても大いに活用できることでしょう。
見積書の書き方に関する記事はこちら
見積ソフトの基本機能
見積ソフトには、さまざまな機能が搭載されています。
よくある機能は、見積書の作成、テンプレート、承認フロー、ステータスやマスタ管理、自動入力や入力ミス防止などです。
会計ソフトやオフィスソフト、他社のツールと連携が可能な見積ソフトもあります。
なお、見積ソフトの搭載機能は、各製品や利用するプランによって異なりますので、導入前にしっかりと確認しておきましょう。
見積書の電子化に関する記事はこちら
中小企業が見積ソフトを比較する際のポイント
見積ソフトを導入する際には、以下のポイントをチェックしてみると良いでしょう。
インストール型?クラウド型?
見積ソフトは、大まかに分けると、インストール型とクラウド型の2種類があります。
インストール型は、自社のパソコンへソフトウェアをインストールしてから使用します。
インターネット環境なしで利用できる、買い切りなので月額料金が発生しないといったメリットがあります。
クラウド型は、パソコンへのインストールが不要です。
すぐに利用できるのがメリットです。
インターネットに接続できる環境が整っていれば、パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットなどからも利用できます。
出張先や自宅などからも利用したいのであれば、クラウド型が便利でしょう。
クラウド型の見積ソフトを導入すれば、リモートワークやテレワークにも活用できます。
搭載機能や操作感
各社からいろいろな見積ソフトが販売されており、搭載機能も異なります。
導入前に自社にとって必要な機能が揃っているのかを確認しておきましょう。
操作性も大事なチェックポイントです。
無料プランやデモ版などを使って、操作がしやすいかどうかをチェックしておくと良いでしょう。
費用
インストール型の見積ソフトは、ソフトウェアの購入代がかかります。
クラウド型の場合には毎月の料金が発生します。
月額費用のほかに、初期費用、オプション料金、サポート料金などがどのくらいかかるのかも確認しておきましょう。
法制度への対応
見積書や請求書などの書類を取り扱う際には、インボイス制度や電子帳簿保存制度などで定められているルールに従わなくてはなりません。
見積ソフトがこれらの制度に対応しているかどうかを調べておきましょう。
他システムとの連携は可能か
見積ソフトによって、連携可能なシステムが異なります。
オフィスソフト、会計ソフト、スケジュール管理ツールなどと連携できる見積ソフトを選んでおけば、業務が効率化できることでしょう。
サポート体制
見積ソフトによって、サポートの範囲が異なります。
手厚いサポートが用意されている見積ソフトを選んでおけば、万一のトラブル時にも慌てなくて済むことでしょう。
インボイス制度・電子帳簿保存法に関する記事はこちら
中小企業向け見積ソフトおすすめ5選【比較表あり】
各社から様々なタイプの見積ソフトが販売されています。
種類が豊富なので、どれを選んだら良いのかで迷ってしまうこともあるかもしれません。
ここでは、中小企業向けにおすすめの見積ソフトを5つ紹介します。
各製品の主な特徴、参考価格、体験版の有無などもまとめていますので、導入前によく比較してみると良いでしょう。
アイピア
アイピアは、株式会社アイピアが提供している建築業向けの管理システムです。
エクセルからのコピー、テンプレート、過去データの取り込み、などの機能を搭載しています。
外出先からの見積チェックも可能です。
IT導入補助金対象となっていますので、補助金を活用したいと思っている中小企業にもおすすめです。
特徴
- WindowsやMacのほかにスマートフォンからも利用可能
- 別料金で自社のシステムに合わせた自由なカスタマイズができる
- 電話、メール、画面共有、Web会議など専門サポートスタッフによる手厚い支援
- 厳重なセキュリティやデータバックアップがあるので安心
提供形態 | クラウド型 |
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価格 | ・ライトプラン:初期費用120,000円、月額10,000円 ・ベーシックプラン:初期費用420,000円、月額20,000円 ・プロフェッショナルプラン:初期費用510,000円、30,000円 |
体験版 | 無料体験デモ版あり |
法制度への対応 | ・インボイス制度 ・電子帳簿保存法など |
Misoca
Misocaは、弥生株式会社が提供している見積ソフトです。
納品書や請求書の作成にも対応しています。
テンプレート、ロゴや印影の挿入、取引先登録、自動作成予約、自動メール送信などといた便利な機能を搭載しており、最短1分で見積書の作成が可能です。
特徴
- スマートフォンやタブレットからも利用可能
- 確定申告ソフトや売掛金の回収保証付与などと連携できる
- 帳票の発行、郵送、メール送信などをワンクリックで実行
- スマートフォン向けのアプリがある
提供形態 | クラウド型 |
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価格 | ・プラン15:月額800円 ・プラン100:月額3,000円 ・プラン1000:月額10,000円 |
体験版 | 無料プランあり(月間請求書作成が10通まで) |
法制度への対応 | ・インボイス制度 ・電子帳簿保存法など |
board
boardは、中小企業や個人事業主向けの見積ソフトです。
提供元は、ヴェルク株式会社です。
見積書のほかに、発注書、発注請書、納品書、検収書などさまざま書類に対応しています。
高機能なアドオンを追加すれば、シングルサインオン、書類のバージョン管理、カスタム権限なども利用可能です。
特徴
- 案件ごとの書類作成や管理
- 各種会計ソフトとの連携
- メール、Slack、Chatworkなどへのアラート機能
- 操作履歴の自動保存
提供形態 | クラウド型 |
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価格 | ・Personal:月額980円~ ・Basic:月額1,980円~ ・Standard:月額3,980円~ ・Premium:月額5,980円~ |
体験版 | 30日間の無料お試し版あり |
法制度への対応 | インボイス制度 |
ジョブカン見積/請求書
ジョブカン見積/請求書は、株式会社Donutsが提供している見積ソフトです。
便利な機能で請求書・見積書を誰でも簡単にクラウド上で作成できます。
契約後に全てのサポートを無料で受けることができます。
特徴
- 手作業を大幅削減!
- 誰でもかんたんに請求書作成!
- 取引先ごとにレポート作成可能!
提供形態 | クラウド型 |
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価格 | ・スタンダード:月額2000円 ・プロフェッショナル:月額4000円 |
体験版 | 無料体験プログラムあり |
法制度への対応 | お問い合わせ |
見積Rich
見積Richは、株式会社コネクティボが提供しているWebサービスです。
見積書や納品書などの各種書類の作成、承認、帳票出力などをすべてWeb上で行えます。
機能制限がありますが、1ユーザープランであれば、無料で利用可能です。
特徴
- 見積書、注文書、納品書などのPDF出力機能
- デジタル捺印や帳票の改ざん防止機能
- シンプルで使いやすいインターフェース
- 利益率の算出、プレビュー、原価見積など見積作成に役立つ機能を搭載
提供形態 | クラウド型 |
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価格 | ・5ユーザー:月額5,000円 ・10ユーザー:月額9,800円 ・20ユーザー:月額19,400円 ・30ユーザー:月額28,800円 ・40ユーザー:月額38,000円 ・50ユーザー:月額47,000円 |
体験版 | 最大2ヶ月間無料お試し版あり |
法制度への対応 | ・インボイス制度 ・電子帳簿保存法 |
見積管理に関する記事はこちら
見積書作成なら建築業向け管理システム『アイピア』
まとめ
見積ソフトの導入には、見積精度の向上、コスト削減、俗人化の回避などのメリットがあります。
中小企業にとっては、人手不足の解消にもなるかもしれません。
各社の製品をよく見比べたうえで、自社にとって使いやすい見積ソフトを選んでみてください。
導入前に、デモ版を試すことや詳細な見積もりを請求しておくと良いでしょう。
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