安全ミーティング報告書とは?記載方法を項目ごと徹底解説!

安全ミーティング報告書とは?記載方法を項目ごと徹底解説!

人は慣れてくると、基本的なことはわかっているつもりになります。
現場仕事も慣れてしまうと気が緩んでしまい、それが大きな事故につながってしまうかもしれません。
そのためにも安全ミーティングは必要で、報告書も重要な役割を果たしています。
毎回ミーティングを受けるのが面倒に感じる人も多いかもしれませんが、気を引き締めて作業にあたるためにも重要です。
こちらでは、安全ミーティングの報告書に記載する方法を項目ごとに詳しく紹介していきます。

安全ミーティング報告書とは

安全ミーティング報告書は、その日どんなミーティングを行ったのか詳しく報告する書類です。
ただ形式的にやれば良いと行っているのではありません。
作業する方が皆ケガや大きな事故につながらないように、事前に危険を予知するために行っています。
何も考えずに作業していると、大きな事故につながってしまう可能性があります。

いつもやっている現場と同じような場所だから、事故が起きる原因も一緒ではありません。
場所によって新な危険が隣り合わせになっている可能性もありますので、ヒヤリハットが起こらないように見なければなりません。 中には、自分でも気が付かない場所に危険が潜んでいて、安全ミーティングの陰で危険を把握できることもあるでしょう。

最初に安全ミーティングを現場で行い、その後どんな内容で行ったのか日々報告書にまとめていきます。
本来は何も事故が起きないことが好ましいのですが、もしかしたら気を付けていても何か起きてしまう可能性もあります。
万が一労災事故が起きてしまった時も、安全ミーティングで何をしていたのか証明が可能です。
毎回あらゆる角度から事故が起きないか安全を確認しますが、それでも予知しきれない部分も出てくるかもしれません。

安全ミーティングに確認事項の不足があった場合は、同じ事故が起きないように次に活かせます。
より安全な現場で作業員が安心して作業するためにも、安全ミーティング報告書は重要です。

安全ミーティング報告書の記載方法

安全ミーティングを行った後、その内容を報告書に細かく記載しなければならないのは面倒だと感じている方も多いかもしれません。
実際報告書の書類の内容を見ると、結構書かなければならない項目が多く面倒に感じてしまうでしょう。

記入はほとんどの建設現場で使用している『全建統一様式第8号』の書式に合わせて書きます。
全国にある建設現場を束ねている協会でもあり、統一して利用することで振り返りや確認もしやすくなります。
記載内容も法律に則しているため、何かあった時も安心です。

安全ミーティングで何を確認したのかを振り返りながら、作業所、作業場所、作業内容などを記載しましょう。
作業方法についてはどのようにして行うのか、詳しく記載します。

基本情報

まずは基本情報を間違いないように記入します。
書く内容は一時請負会社名、施工会社前、職長氏名です。
名前を書き間違えなければ、そんなに難しい欄ではありません。

元請確認欄もありますが、こちらは元請けに提出した際に記入する欄です。
特に何か特別に言いたいことがなければ、空欄のままで問題ない箇所です。

作業日

作業を行う予定の月日を書きましょう。
なんとなくで書いてしまうと間違ってしまうかもしれませんので、カレンダーをチェックして間違いないように記載します。

作業場所

今回作業を行う場所について記載をします。
作業を実施する場所は、大まかにわかればOKです。
どこの足場など、作業した場所がわかれば問題ありません。

作業内容

作業場所でどんな内容の作業を行うのか記載します。
ここでも、詳しく書かずに簡潔でも問題ありません。
しかし、簡潔過ぎて何をするのかよくわからない書き方だと見る人に伝わらないため、誰が見てもわかるように簡潔に書きましょう。

作業方法

作業方法では、詳しくどのような作業をするのか書きます。
こちらは少し長くなっても良いので、具体的にしましょう。
作業で使用した機械や設備なども記載します。
ほかに、作業人員を記載する欄もありますので、予定している人数や実際に行った人数なども忘れないように記載しましょう。

資格や配置に関する情報

現場の作業によっては、資格を持った人がいなければいけないような場所もあります。
その場合誰が資格を保有しているのか、氏名を書かなければいけません。
該当欄に忘れずに氏名を記載します。

記載する欄には、作業主任者、作業指揮者、玉掛者、合図者の4つがあります。
しかし、現場作業によってはほかの資格保有者が必要な場合もあるでしょう。
その際は様式に追加をして、資格名と資格保有者の名前を記載します。

作業主任者

現場で安全な作業が円滑にできるように、作業主任者は重要な役割を果たします。
間違えないように氏名の記載をします。

作業指揮者

こちらには、現場で指揮を行う資格保有者の氏名を書きましょう。

玉掛者

玉掛の資格を保有している方の氏名を記載します。

合図者

合図の資格を保有している方の氏名を記載します。

元請けからの連絡調整事項

現場によっては、より注意が必要な事項がある場合があります。
元請けがわかっている場合は、作業で気を付けてもらうためにも事前に連絡をしてくれます。
この時も安全ミーティングで作業員全員に周知するだけでなく、報告書にも必ず記載をしましょう。
たとえば、入っては危険な場所などを指示されたら、その旨を言われたままに記載します。

リスクアセスメント記入欄

安全ミーティング報告書の中でも、特別に重要な箇所です。
わざわざ時間を取ってミーティングを行うのは、皆が事故に遭わず安全に作業するためです。
リスクアセスメント記入欄には、現場で話し合った結果をしっかりと漏れずに記載しましょう。

予定作業でどんな危険があるのか話し合った内容を詳しく書いていきます。
建設の現場ではさまざまなリスクもついて回りますので、しっかりと事前にわかっておき、対策をすることが重要です。
記入をする時には、「~する時、~になる」と具体的に記載してきます。

リスク低減措置

リスクを点数化した時、3以上になったものはそのままにしてはいけません。
危ないとわかっていて何も対策をしていなかったら、大事故につながってしまうかもしれません。
少しでもリスクを抑えるために、低減措置を採るようにしましょう。

書き方は、わかった危険に対してどうするのかを具体的に記載していきます。
問題が少ない場合や対策がいらないとわかった箇所以外は、必ず対策を考えましょう。
対策をすればどこまでリスクを低減できるかも確認します。
万が一どんなに見直しをしても評価が3以上になる場合は作業工程の見直しや作業環境の改善を行いましょう。

重篤度

危険度を3段階の数字で表し、具体的に見積もっていきます。
3は極めて重大(死亡・障害)、2は重大(休業災害)、1は軽微(普及災害)です。
3になったら必ず見直しが必要です。

可能性

どの程度危険が起こりそうかを予想します。
3は極めて高い(よほど注意力がないと負傷する)、2は可能性がある(注意していないと負傷する)、1はほとんどない(注意しなくてもほとんど負傷しない)です。
3の場合はこちらも必ず見直しが必要です。

評価点

数値化したものを計算して評価点を出します。

評価

合計が4以上になったら、必ず何かしらの対策が必要です。
3以下の場合は現時点では対策をただちに行う必要はありません。
もし6になった時には、即座に対策をして少しでも点数が低くなるように工夫しなければなりません。

職長の確認事項

現場で作業するにあたり、変異や特記事項について職長の確認が必要です。
18歳未満の作業員を働かせる場合などは規制もありますので、しっかりと確認が必要です。
適切に禁止事項なども記載します。

危険作業に従事する出席者のサイン

安全ミーティング報告書には、作業員にサインしてもらう箇所があります。
氏名と危険予知番号を記載します。
皆に記載してもらうのが大変に感じてしまうかもしれませんが、しっかりと行ってもらいましょう。

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まとめ

毎回安全ミーティング報告書を記載するのは面倒に感じてしまうかもしれません。
しかし、目的は安全に作業員が安心して作業できるために確認するためのものですので、しっかりと行いましょう。
リスクが事前にわかっていれば対策ができますし、実際の作業中に大きい事故を防げます。

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