積算ソフトおすすめ10選!導入メリットや選び方も解説

積算ソフトおすすめ10選!導入メリットや選び方も解説

積算業務を行うにあたって、高い精度で素早く積算を行うことができる積算ソフトの需要が、近年高まっています。

しかし、積算ソフトは無料で利用できるものや有料のもの、シンプルなものから多彩な機能を搭載しているものまで、その種類は様々です。

この記事では、数多く流通する積算ソフトをフリーソフトと有料ソフトに分け、その中からおすすめのものを合計10選ご紹介しています。選び方のポイントや導入のメリットも併せて解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

積算とは

積算は見積金額の見通しをたてるために必要な作業です。

見積と混同されることが多い言葉ですが、ここではその違いや積算業務の重要性について簡単にご説明します。

見積との違い

積算とは、工事の依頼があった際、設計図や仕様書から材料や数量を拾い出し、その工事にかかる合計金額を算出することを言います。

工事にかかる費用だけを予測し算出するのが積算であることに対して、見積は算出した積算に利益を上乗せしたものです。つまり、見積価格を算出するための最初の段階が積算であると言えます。

積算の重要性

建築業において、工事に必要となる人材や材料の数は、その工事によってそれぞれ異なり、また現場も異なります。

それに伴い工事費用もその都度異なるため、工事にどれほどの費用を要するのか常に把握しておく必要があります。

積算で正確な費用を把握することによって、どれくらい利益を出せるのかという見通しを立てることができます。見積価格と実際の工事費に大きな差がでないようにするためにも、積算は重要な作業です。

積算ソフトの有効性

先述したように、積算は工事の過程のなかで重要な位置を占めています。
積算を算出するためには、人材や材料の数量の算出や工事の単価の設定、書類の作成といった業務が必要です。

これらの積算業務は、資材の相場や建築工事の工程など専門性の高い業務であるのと同時に、利益の確保につなげるため正確な作業が要求される業務でもあります。

このような積算業務をこなすため、近年では多くの企業が積算ソフトの導入をしています。

おすすめ積算ソフト4選(有料ソフト)

ここからは、おすすめ積算ソフトを有料版、無料版に分けてご紹介します。

まずは有料版の積算ソフトを4選、ご紹介します。
後ほどご説明している積算ソフトの選び方のポイントと併せて、参考にしてみてください。

「建築業向け管理システム アイピア」

アイピアは、建築工事に特化したクラウド型の一元管理システムであり、積算も見積作成も短時間で行えます。

工事ごとの積算が可能なことに加え、検索機能も充実しており、積算に必要な情報や過去のデータを簡単に探すことができます。

さらに、見積機能も充実しているため、積算から見積までの業務をスピーディーに行うことができます。

またアイピアでは、実行予算作成といった原価管理や請求書発行、入金管理まで可能なため、会社全体の利益管理をスムーズにすることができます。

環境クラウド型
価格初期費用120,000~、月額10,000円~
体験版無料体験版あり

せきさん係長(建築資料研究社)

せきさん係長は、高い積算の精度を誇る積算ソフトです。

手拾いと変わらない精度の拾い出しや、30坪につき30分ほどの時間での素早い積算ができ、作業効率の向上が期待できます。自社専用の積算方法の作成支援サービスを利用すれば、より正確で簡単な積算が可能になります。

リモートサポートサービスがあるのも、安心して利用できるポイントです。

  • 使うほどに積算方法を記憶するため、精度の高い積算が可能
  • マスター構築支援サービスにより、自社専用の積算方法の作成ができる
  • 安心の30日間ソフト代金返金保証
環境インストール型
価格お問合せ
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Neo仕上(アドバン)

Neo仕上は、図面からの簡単な操作で精度の高い積算が可能なソフトです。

JW-CADに取り込んだ図面をカーソルでなぞるだけで、面積・周長・各辺の長さを拾うことができ、拾い出し作業が簡単に終わります。

また、Neo仕上では住宅から大型施設まで、建物を問わず積算できるため、利用できる業者の幅がとても広いです。

  • 図面をなぞるだけの簡単な積算
  • さまざまな業務フローに合わせた柔軟なカスタマイズへの対応
  • 各部屋毎、各部材毎といった多様な形式での印刷出力が可能
環境インストール型
価格お問合せ
体験版お問合せ

楽王3(アークシステム)

楽王3は柔軟なカスタマイズ性を特徴とする積算ソフトです。

自社の積算ルールに沿った内訳明細、総括表による見積書の作成が可能であり、項目も自由に追加することができます。また、見積コピー機能を使用することによって、作業時間の大幅な短縮が可能です。

経験の有無に関わらず、効率的に作業することができるようになります。

  • 自社の積算ルールに沿った柔軟なカスタマイズ
  • 見積コピー機能により、新旧2つの見積書を比較しながらの作業か可能
  • 専用回線、リモートなど充実のサポート体制
環境インストール型
価格お問合せ
体験版お問合せ

おすすめ積算ソフト6選(フリーソフト)

ここでは無料版の積算ソフトを6選、3種類に分類してご紹介していきます。

  1. 図面拾い出しフリーソフト
  2. 内装積算フリーソフト
  3. 見積書フリーソフト

図面拾い出しフリーソフト

図面拾い出しフリーソフトでは、図面から材料や数量の拾い出しが可能です。
以下では、おすすめの図面拾い出しソフトの2選ご紹介します。

Excel積算ソフト

Excel積算ソフトは、Excelを使って図面上から数量を拾い出し、見積書を作成することができます。

拾い出しの作業はすべて自動計算で行われるため、電卓を使用する必要がありません。
そのため、拾い出し、見積作成にかかる時間は手作業の場合のおよそ半分です。

また、工種別、部屋別、シート別など、24パターン以上の見積書の作成が可能です。

  • 拾い出しは全て自動計算
  • 24パターン以上の見積書の作成が可能
  • 比較機能を用いて、以前の見積書からの変更が一目でわかる
環境ダウンロード型
価格5,000円(30日間は試用期間)
体験版

EXCEL建築積算用紙

EXCEL建築積算用紙は、Excelを用いて建築計算を補助するソフトです。

Excelの使い方が分かる方であれば、誰でも簡単に使用することができます。
複数行の合計を半自動で算出できるため、手作業の場合よりも早く、正確に作業をすることが可能です。

  • 複数行の合計を半自動で算出
  • 計算式が残せるため、確認も容易でありミスの削減につながる
  • 操作方法も簡単であり、比較的誰でも使いやすい
環境ダウンロード型
価格フリー
体験版

内装積算フリーソフト

こちらでは内装工事積算が可能なフリーソフトを2選、ご紹介いたします。

KENSEKI

KENSEKIは、建築内装工事用の積算ソフトです。

床、腰壁、天井、巾木、回縁などの数量を算出することができ、木造住宅向けの積算ソフトであると言えます。
室数が60室、仕上げ材がそれぞれ60種の登録が可能なため、大規模工事にも対応できます。

データ入力や、訂正、削除などの操作も簡単にできるため、使いやすいソフトです。

  • 室数が60、床、壁、天井等の仕上げ材がそれぞれ60種登録できる
  • 腰壁と小壁の計算が同時にできる
  • 積算の再利用や、設計変更による再計算も容易にできる
環境ダウンロード型
価格フリー
体験版

積算助っ人

積算助っ人は、建築積算業務を支援するソフトで、ワープロ・手書き感覚で使用することができます。

グループで積算項目を区分し、あらゆる建築計算に対応しています。
材料データから簡単に入力することができ、さらにグループ別、材料別、クロス集計表など、さまざまな形でのデータ出力が可能です。

  • 手拾い、ワープロ感覚で計算式の入力ができる
  • グループ別、材料別、クロス集計表などの形態でのデータ出力が可能
  • 見積助っ人の材料データの利用ができる
環境ダウンロード型
価格フリー
体験版

見積書フリーソフト

見積書フリーソフトでは、積算に利益を乗せた見積の作成をすることができます。
ここでは2選、ご紹介します。

建築見積作成ソフト 見積くんⅢ世ライト版

見積くんⅢ世は、豊富な機能を有した建築見積作成ソフトです。

本見積と簡易見積の2種類の見積作成機能があり、工事の規模に応じて使い分けることが可能です。

また、原本マスターも搭載されており、木造・リフォーム・鉄筋などのマスターがセットしてあるため、導入後すぐに作成することができます。

  • 2種類の見積作成(本見積・簡易見積)が可能
  • ツリー方式の階層のため、見積・原価金額の掌握ができる
  • 掛率計算機能により、単価を掛率指定で自動で計算
環境ダウンロード型
価格フリー(サンプル版)
体験版あり。上記のリンク先よりダウンロード可能

ざっくり建築費見積りくん

ざっくり建築費見積りくんは、スピーディーかつ精度の高い概算見積りを行う事ができるツールです。

木造住宅の建築でよく用いられる「坪単価×坪数」では、大まかな建築費がすぐに把握できる反面、誤差が大きかったり曖昧であったりすることが多いですよね。

このざっくり建築費見積くんでは、金額に含まれる内容を把握して、実際に詳細な見積を行ったデータを用いることにより坪単価よりも少し精度の高い概算見積りが可能です。

  • スピーディーな概算見積り
  • 実際の詳細な見積りを行ったデータを用いた精度の高い概算
  • 計算の誤差や、曖昧さの回避
環境ダウンロード型
価格1,200円
体験版試供品あり。詳細は上記リンク先より参照可能。

積算ソフトの選び方

これまで、積算ソフト導入の利点をお伝えしてきましたが、実際に導入するとなると、どのようなソフトを選んだらいいか悩んでしまいますよね。

ここでは、積算ソフトの選び方のポイントを3点解説していきます。

階層に対応しているか

工事の規模が大きく複雑である場合は、場所や業種、工事内容ごとの階層に分けて積算を算出する必要がでてきます。

階層に対応している積算ソフトであれば、各項目ごとに階層に分けて積算することが可能ですので、分かりやすい内訳明細書を作成することができます。

階層機能オプションの追加購入や、ソフトの買い替えをしなくても良いように、あらかじめ階層に対応する積算ソフトを選ぶことが望ましいでしょう。

操作性の良さ

複雑な計算が必要となる積算業務において、積算ソフトの使いやすさは非常に重要なポイントです。 せっかく積算ソフトを導入しても、レイアウトが分かりにくかったり、操作が難しかったら本末転倒です。

あらかじめ共通項を設定することができるものであれば、繰り返し入力する必要はなくなりますし、過去のデータが参照できるものであれば、過去のデータを探す手間も省けます。

価格帯に幅がある積算ソフトですが、どのような機能があれば使いやすいかという点を軸に選ぶのもひとつの方法です。

サポート体制は充実しているか

使いやすい積算ソフトを導入しても、専門的な知識を要する積算業務では、導入直後スムーズに作業することが難しい場合も多いのではないでしょうか。

サポートが充実しているメーカーのものであれば、慣れない作業でも安心して行うことができます。

また属人化の防止も期待することができるので、積算ソフトを用いた作業に不安のある場合は、導入を検討しているメーカーのサポート体制を考慮すると、導入後のスムーズな作業に繋がります。

積算ソフト導入のメリット

高い精度と専門性が求められる積算ですが、積算ソフトを導入することによって作業効率が上がったり、より正確な積算が可能になったりと、得られるメリットは多く挙げられます。

以下では積算ソフト導入のメリットについて、詳しくご説明していきます。

作業効率の向上

必要な人材や材料の量や費用を算出していく作業は、非常に手間のかかる業務です。

積算ソフトでは、設計図や仕様書から必要とされる材料の数量を拾い出したり、単価を登録していればそれを基に費用を算出したりと、手間のかかる作業を簡略化することができます。

工事の規模が大きくなるにつれて、積算業務も複雑になっていきます。
このような複雑な作業を、積算ソフトを利用し自動化することによって大幅に作業時間を短縮させることができます。

これまで積算業務に割かれていた時間を他の作業にあてることができるので、業務の効率化が期待できます。

人為的ミスの削減

積算ソフトで積算を自動的に行うことにより、入力ミスや計算ミスを防ぐことができます。

先ほども述べた通り、積算業務には正確な作業が要求されます。
手作業で行った場合、計算が複雑になるにつれて計算漏れや計算間違いといったミスも起こりやすくなり、過小見積につながりかねません。

このようなミスを削減できることも、積算ソフト導入の大きなメリットであると言えます。

利益の正確な把握

積算ソフトであれば、利益率を現場別、項目別に把握することができます。

どれだけの利益が得られるのか正確に把握した上で見積を作成することにより、実際工事に着工したら赤字であった、という事態を避けることができます。

また、利益率を前もって設定することにより、原価を入力するだけで見積額を簡単に算出することも可能です。

積算の効率化なら「建築業向け管理システム アイピア」

建築業向け(リフォーム・工務店)管理システム アイピア

アイピアは建築業に特化した一元管理システムであり、顧客情報、見積情報、原価情報、発注情報など工事に関する情報を一括で管理できるため、情報集約の手間が削減されます。
さらに、アイピアはクラウドシステム。外出先からでも作成・変更・確認ができます。

まとめ

この記事では、積算ソフトに関して、導入のメリットや選び方のポイントを含めながらおすすめのソフトをご紹介してきました。

積算業務は、工事の見積を立てるうえで欠かせない重要な作業であると同時に、高い精度や専門性が求められます。 そこで積算ソフトを用いて積算を自動化し、より精度が高く正確な積算を短時間で可能にすることによって、さらなる業務の効率化を期待することができます。

価格や機能など多様な積算ソフトが流通していますが、この記事を参考にしながらぜひ自社にとって最適な積算ソフトを導入してください。

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