足場の積算方法とは?足場面積や足場の種類を解説

足場の積算方法とは?足場面積や足場の種類を解説

足場は、建築現場で欠かせない重要な設備です。
新築工事、リフォーム工事、解体工事など、さまざまな現場で用いられています。

足場を用いた工事では、そのコストも正確に計算しておかなくてはなりません。
足場の積算では、面積や平米単価などを考慮する必要があります。
具体的な積算方法がわからないという方もいるかもしれません。

そこで、本記事では、足場の役割や種類に触れたうえで、積算方法やポイント、坪数あたりの足場面積、料金の目安などを詳しく解説していきます。

建築現場における足場の役割

建設現場では足場が設けられますが、そもそも足場とは何を指すのでしょうか。
また、なぜ足場は必要なのでしょうか。
解説していきます。

足場とは

建築現場における足場とは、作業員たちが高所での作業をする際に、足をつけるための設備のことを指しています。
英語では、『scaffold』や『stage』などと呼ばれています。

足場は、外壁や屋根の塗装工事のほか、新築工事、リフォーム工事、解体工事などのさまざまな現場で用いられています。
踏み板や鉄パイプなどの資材を組み立てたり、上部から吊り下げたりして、足場は作られます。
足場には資材は、鉄パイプ、鋼製布板、鉄パイプ、筋交などが用いられています。

足場の役割

建築工事現場で足場を設置する理由は、作業員たちが高所で安全に作業できるようにするためです。
しっかりとした足場を用意することで、現場の作業員たちが高所から転落するのを防いだり、工具類の落下したりするのを防ぐことができます。

作業効率性を確保することも足場の役割です。
外壁塗装工事をする際に、脚立を使って塗装作業を進めていたら、何度も脚立を上り下りしなくてはなりません。
しかし、頑丈な足場があれば一度に複数の作業員たちが登れるため、その時間と手間を省くことができます。

そのほか、足場に飛散防止ネットを張ることでホコリが周囲への飛び散るのを防ぐ効果もあります。
このように、足場は建築現場での作業を安全、かつ効率良く進めるために欠かせない重要な設備です。

足場の積算方法

足場は、建物を平面的に四角形として見たとき、その各辺を囲うように設置します。
この足場を設置するとき、面積ごとの費用を計算することを足場の積算と言います。

足場の料金計算は、足場の面積×足場の平米単価の式で決まります。
このとき、さきに足場の外周や面積などを調べておかなくてはなりません。

足場の外周を計算する

足場の面積はどのように算出するのでしょうか。 足場の面積は、足場の外周×足場の高さで決まります。 まず、足場の外周の求め方を解説します。

足場と建物の距離を空ける

足場の外周を考えるとき、足場は建物の外壁から少し距離をとって設置することを前提にする必要があります。
足場と外壁の距離が近すぎても遠すぎても作業ができなくなってしまうからです。

一般的に、外壁と足場の距離は0.5mほど取ることが多いです。 そのため、足場の外周は建物よりひと回り大きくなります。

外周の計算方法

足場の外周を計算する際は、足場と建物には距離があるため、まず建物の横幅(横)と奥行き(縦)の両端にそれぞれ0.5mを足します。
外周は縦が2面、横が2面からなるため、(0.5m+縦の長さ+0.5m)を2倍します(①)。
また、(0.5m+横の長さ+0.5m)を2倍します(②)。

これらの①と②の長さを足すことで外周を算出できます。

たとえば、縦の長さが5m、横の縦の長さが10mの建物の場合には、足場の外周が34mになります。
計算式は以下の通りになります。

縦の長さ:(0.5m+5m+0.5m)×2面=12m
横の長さ:(0.5m+10m+0.5m)×2面=22m
足場の外周:12m+22m=34m

足場の面積を計算する

先に述べたように、足場を作る際には建物から0.5mの距離が必要です。
そのため、足場の高さを求める際にも、0.5mをプラスしておかなくてはなりません。

たとえば、建物の高さが10mとすると、足場の高さは、10.5m(10m+0.5m)となります。

足場の面積は、足場の外周×足場の高さで求めることができますので、計算式は以下のようになります。

足場面積=(足場の外周)×(建物の高さ+0.5m)

坪数あたりの足場面積と料金の目安

ここでは、建物の坪数あたりの足場面積とおおよそ足場料金の相場を紹介します。

坪数 足場面積 足場料金
20坪の場合 155~169平方メートル 124,000~135,200円
25坪の場合 170~184平方メートル 136,000~147,200円
30坪の場合 185~199平方メートル 148,000~159,200円
35坪の場合 185~199平方メートル 148,000~159,200円
30坪の場合 185~199平方メートル 148,000~159,200円
30坪の場合 185~199平方メートル 148,000~159,200円

外壁・屋根塗装工事で使用する足場の種類

足場にはいろいろな種類があり、どのような足場を用いるのかによって、足場料金が異なります。
ここでは、外壁や屋根の塗装工事で用いられることが多い、クサビ(ピケ)足場、単管足場、単管ブラケット足場などの足場について解説していきます。

クサビ(ピケ)足場

クサビ(ピケ)足場は、幅の広い板を用いるのが特徴です。
現代の工事現場では、主流となっている足場です。

作業スペースを広く取れるため、安全面に優れており設置や解体がしやすいというメリットがあります。
デメリットは、組み立てや解体時にハンマーを使用するため、大きな音が響いてしまうことです。 この足場を設置する際には、ご近所への配慮が必要です。

クサビ(ピケ)足場の相場は、600円~1,200円/平方メートルほどです。

単管足場

単管足場は、2本の鉄パイプを使用した足場のことです。
コストが安いのがメリットですが、安全性が低くて滑りやすいというデメリットがあるため、現代ではあまり用いられていません。

単管足場の足場の相場は、400~800円/平方メートルです。

単管ブラケット足場

単管ブラケット足場は、単管足場に板を取り付けて固定した足場のことです。

足場が安定するため、安心して作業ができるというメリットがあります。
デメリットは緩むと揺れやすくなること、設置時間がかかることです。

単管ブラケット足場の相場は、600~1,000円/平方メートルほどです。

足場積算のポイント

最後に足場積算のポイントを2つ紹介していきます。

現地調査をしっかり行う

足場積算では、設計図をもとにしながら建物の外周や高さなどを調べておかなくてはなりません。
工事の内容によっては、実際の現場を見ないと把握できないことも出てくることでしょう。
足場積算の前に、現地調査をしっかりと行うようにしましょう。

拾い出しソフトを活用する

足場の算出方法は、足場の種類等を踏まえると非常に複雑です。
手作業で計算していると、時間や手間がかかるだけでなく、算出ミスをするリスクもあります。

スピーディ、かつ正確に作業を進めたいのであれば、拾い出しソフトを活用してみると良いでしょう。
拾い出しソフトとは、建築業で欠かせない拾い出し業務を効率化してくれるソフトウェアです。

工事の図面を取り込むだけで、面積、体積、数量、長さなどの拾い出しが行えます。
いろいろなタイプのソフトウェアがありますので、使いやすい製品を選んでみてください。

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まとめ

足場は、作業員たちが安全に作業するために欠かせない設備です。
作業の効率化、作業の質を高める、周囲にホコリなど飛び散るのを防ぐといった役割も担っています。

足場には、単管足場、単管ブラケット足場、単管ブラケット足場などの種類があり、単価が異なります。
足場の積算では、足場の種類や足場の面積などを考慮して計算をしなくてはなりません。
ミスを防いで、効率良く作業を進めたいのであれば、拾い出しソフトを導入してみると良いでしょう。

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