月間工程表の作成のポイントとは?種類や作成ツールも紹介

月間工程表の作成のポイントとは?種類や作成ツールも紹介

新築工事や大規模修繕工事など建築工事の多くは、数ヶ月から数年かけて行われるケースも少なくありません。 そのため、工事のスケジュールを示した月間工程表を作成するのが基本となります。 この記事では、月間工程表の作成のポイントをはじめ、作成すべきほかの工程表の種類や工程表の作成ツールについて紹介していきます。

月間工程表とは

月間工程表とは

月間工程表とは、建築工事現場における工事の作業スケジュールを月単位でわかりやすくまとめた工程表のことです。例えば、日々のメイン作業や重要となる作業、休日などを記載します。

月間工程表を作る目的は、月単位の流れを把握することです。そのため、細かな作業の流れなどは別の工程表で確認します。

月間工程表の重要性

月間工程表がもつ重要性とは、「共有すること」です。作業員同士で工程を共有することで、全体の工事像を把握しやすくなります。また、近隣の住民と工程を共有することで、騒音トラブルなどを未然に防ぐことに繋がります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

作業員同士で共有する

作業員同士で月間工程表を共有することで、全体の工事増を把握しやすくなるというメリットがあります。

建築工事では、長い期間をかけて行われるケースが少なくありません。例えば、新築工事や大規模改修工事のようなものは、数ヶ月から数年もの歳月をかけて行います。 そのため、作業員同士で「今月はどのような工事を行っていくのか」を共有するために、工程表を作成することが重要です。

近隣住民等と共有する

月間工程表は、近隣住民等に「いつどのような作業が行われるか」を案内するためにも活用されます。

建築工事では、どうしても騒音や匂いが発生してしまいます。そこで、月間工程表を用いて近隣の住民へ事前にお知らせしておくことでトラブルの防止に繋がります。こうすることで、「平日には工事の騒音や車両の出入りなどに備えよう」「休日には音に悩まされずにゆっくり朝を過ごせそうだな」といった予定を立てることができるのです。

こういった工程表の情報公開を通じて、近隣住民と接触なくコミュニケーションを取りスムーズな工事を可能とする重要な役割を担っています。

月間工程表の書き方のポイント

月間工程表の書き方のポイント

月間工程表の書き方のポイントは大きく分けて3つあります。「工事項目を統一すること」、「共有がしやすいこと」、そして「PDCAサイクルを回せること」です。それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。

工事項目の統一

1つ目のポイントは、工事項目を統一することです。

例えば、工区が複数に別れるような大規模な工事現場でも、基本的には1枚の月間工程表でスケジュールを記入します。 その際もしも、1つの工区では「外壁塗装工事」とおおまかに書かれ、もう一方の工区では「高圧洗浄」や「塗装」などの細かな作業名を示していると、分かりにくくなりますよね。

このように、月間工程表は細かく書きすぎる必要はありません。なぜなら、これを書く目的は月単位の工事スケジュールの概要をざっくりと把握することだからです。 パッと見て何の工事なのかが誰もがわかるように、工事項目は統一しましょう。

共有のしやすさ

二つ目のポイントは、共有がしやすいことです。

月間工程表は、スケジュールの把握や進捗状況を確認するために用いられます。そのため、工事の情報や状況を、現場に関わるすべての作業員同士で共有し合えることが大切です。

今までは、印刷された工程表を作業員に配布したり現場に張り出したりして共有していました。しかしこの方法では、もし途中で大きな変更があった場合、新たに印刷し直した工程表を配り直す必要があります。場合によっては、古い工程表を見てしまう人が出てしまい、情報が共有しにくくなるリスクがあります。

そのため近年では、作業員全員にスマホを配り、スマホ内のアプリで最新の工程表をチェックできるようにする現場が増えています。

PDCAサイクル

PDCAサイクルとは、継続的に業務を改善するための技法の1つです。「Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)」のサイクルを繰り返し行うことで、業務を改善することができます。

これを工事現場に当てはめると、以下のようになります。

  • PLAN(計画)
    月間工程表を作成する段階です。月単位で「どのような工事をどの期間で進めていくか」について検討し、作成します。
  • DO(実行)
    作成した月間工程表にもとづき、実際に工事を進めていく段階です。
  • CHECK(評価)
    月の途中で、定期的に進捗状況を確認します。
  • ACTION(改善)
    進捗に遅れが生じるなど、工程表とズレが生じた場合に修正をかけて見直すことが必要です。

このように、月間工程表を用いながらPDCAサイクルを回すことで、月単位で進捗の調整ができます。こうすることで、それ以降の工事スケジュールの大幅な遅れなどを予防することができるのです。

作成ツール

月間工程表の作成ツールには、エクセルや専用のシステムを使って作成する方法があります。 それぞれの作成ツールの特徴や方法について、見ていきましょう。

エクセル

工程表は、エクセルでも比較的簡単に作成ができます。 一般的には、企業ごとにフォーマットを作成しておくか、インターネット上で配布されている工程表のテンプレートや作成ソフトなどを用います。

作成は比較的簡単ですが、工事が複雑化すると作成者も表が見にくくなり、記載漏れが出るなど人為的なミスが起こるおそれがあるので注意が必要です。 途中で修正が必要となった場合、改善を加えて配布し直さなくてはなりません。

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システム

工程管理システムなど、専用のシステムを利用することで工程表の作成ができます。

どのようなシステムを利用するかにもよりますが、複雑な工程であっても全体が見やすく色分けができるなど、見栄えのいい工程表が作れます。 さらに、作業員が持つスマホアプリと連動できるシステムであれば、更新した最新の工程表をリアルタイムで共有できるのも便利です。

月間工程表の種類

月間工程表には、「総合工程表」、「週間工程表」、「細部工程表」の3つの種類があります。それぞれの種類について確認しておきましょう。

総合工程表

総合工程表は、工事の開始から工事完了までの工程を示すものです。

納期までに工事を完了させるためのスケジュールと、どんな工事を行っていくかが記載されます。 月間工程表を作成する際のベースにもなる工程表です。

週間工程表

週間工程表は、月間工程表をもとに、週単位に細分化した工程表です。 もちろん、1週間すべて同じ工事の時もあります。 週間工程表には、「何曜日に何をやるか」といった週単位の工程が記載されます。

細部工程表

細部工程表は、各工程の一部分を抜き出し、より詳細に作業の進捗を示した表です。部分工程表とも呼ばれます。

たとえば、月間工程表には外壁塗装工事で3週間の予定が組まれていたとします。 その部分を抜き出した細部工程表では、「足場設置に2日、高圧洗浄に1日、下地処理に2日、下塗り作業に2日」など、各作業のスケジュールを細かく記載するというものです。

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まとめ

今回の記事では、月間工程表の種類や作成のポイントについて詳しく解説してきました。

月間工程表とは、建築工事の月間スケジュールを示した工程表です。 工程表を作成することで、納期までに無駄なく漏れなく、スムーズな工事を進めていく指針になります。

月間工程表の書き方のポイントは「工事項目を統一すること」、「共有がしやすいこと」、「PDCAサイクルを回せること」です。 作成ツールとしてエクセルを使う方法や専用のシステムを使って作成する方法があります。 工程表の種類として、月間工程表のもととなる総合工程表、月間工程表を週ごとに分けた週間工程表、複雑な工事や重要な工事に関して細かく作業の流れを示した細部工程表があります。


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