見積もりに時間がかかるのはなぜ?遅い場合の対処法をご紹介

見積もりに時間がかかるのはなぜ?遅い場合の対処法をご紹介

新築工事やリフォーム工事をはじめ、建築関連の工事を業者に発注するにあたっては見積もりを取るのが基本です。
いくらかかるのかすぐに知りたくても、なかなか提出されないと感じることはありませんか。
見積もりに時間がかかるのはなぜなのか、見積もりが届くのが遅い場合の対処法をご紹介していきます。

見積もりとは

見積もりとは、新築工事やリフォーム工事などの建築工事をはじめ、各種サービスなどの提供を受けるにあたり、いくらかかるかを事前に計算してもらうことです。
いきなり依頼するのではなく、見積もりをしてどのくらいかかるのか、どのような内容で行われるのかを確認したうえで、正式に依頼するかを決めます。
中には複数の業者から見積もりを取って比較検討するケースも少なくありません。
これを相見積もりと呼んでいます。

建築業では見積もりをするために、工事に必要な材料や労務などの数量を積算し、これを単価に乗じるといったプロセスが入るため、ただ商品単価と数量をかけ合わせることや一定の料金を合計すればいいだけではないので時間がかかります。
建築業では工事が1社で完結せず、複数の下請会社や専門協力会社、一人親方などが作業を請け負うことも多いです。
それぞれ、いくらで工事を請け負ってくれるのか、外注費などを見積もる必要もあり、より複雑になるのが特徴です。

見積もりに時間がかかる理由

見積もりを依頼したのに、なかなか届かないと困った経験はありませんか。
すぐにでも工事を依頼したい時や相見積もりをして他社は届いていると、早くしてほしいと思うかもしれません。
見積もりに時間がかかる理由を見ていきましょう。

検証が必要なため

建築工事の場合、工程が多岐にわたるうえ、複数の業者が関わる場合が多いです。
各工程や作業ごとにかかる時間や工賃などを計算することや使用する資材の価格などを見積もっていく必要があります。
複雑な計算が必要となり、間違いがないかを検証する必要もあるので時間がかかります。 見積もりをした後で、設計図や構造計算書などに誤りなどがあれば、修正をしなくてはなりません。

いったん見積もりを出した後で金額が変わるとなると、信用を失うことや依頼してもらえなくなるおそれもあります。
最初の見積もり通り工事をしてほしいと頼まれ、困ることがないように、設計図や構造計算書などに誤りがないか、今一度検証しておくことも大切です。
見積もりをする前提となる設計図や構造計算書をはじめ、工事を安全に行い、安全で高品質な工事を完成できるようにするためにも、しっかり検証してから見積もりを出す必要もあるので、より時間がかかります。

下請会社・専門協力会社へ依頼するため

建築工事は、見積もりを依頼した業者のみで完結せず、下請会社や専門協力会社を使うことが少なくありません。
そのため、見積もりも、依頼する業者でいくらでできるのかを確認する必要があります。
工事の時期によっては、すでに仕事が入っていて請け負えない業者もあるため、スケジュールが空いている業者を探さなくてはなりません。
近年は人手不足で、思ったように見つからないケースもあるので、調整に時間がかかるケースも多いです。

さらに、下請会社や専門協力会社は小規模な業者も多く、見積もりの事務作業に集中できず、元請業者へ見積もりが提出されるのが遅くなるケースは少なくありません。 また、複数の下請会社や専門協力会社を利用する場合は、それぞれから見積もりが提出されるのを待ち、それを合わせなくてはならないので時間がかかります。
見積もりの依頼者が、あらかじめ予算を提示している場合やこれ以上は出せないといった予算の制約がある場合には、複数の下請会社や専門協力会社、一人親方などに打診し、予算に納まる範囲で請け負ってくれる業者があるかを確認する必要もあります。
価格交渉などをしなくてはならない場合もあるので、時間がかかることが多いです。

資材調達・仕入れの確認をしているため

建築工事にはさまざまな資材や建材、部品を使うことや重機などの手配も必要になります。
どこでいくらで仕入れるか、施工予定時期に間に合うところで仕入れるといくらかかるかなどを確認する必要もあるので時間がかかります。

施主とのコミュニケーション不足

施主は早めに検討したいと思っているのに、業者側は急ぎだとは思っていなかった場合や事前に費用を確認したいだけで、工事の時期はまだ先ではないかなど思っていると遅くなることがあります。
いつ頃工事をしたい、他社からすでに見積もりを取っているなど、早めに提出してほしいことを伝えておいたほうが良いでしょう。

見積もりに時間がかかる場合の対処法

では、見積もりに時間がかかって困っている場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。
見積もりに時間がかかる場合の対処法をご紹介します。

進捗確認をする

今、見積もりがどうなっているのか、進捗確認をしましょう。
進捗確認をされると、相手方も早めに提出されることを望んでいるんだなと気づくことやほかの業務やほかの見積もりに優先させて行ってくれるようになります。

妥当な理由かどうかを確かめる

見積もりに時間がかかっている理由を確認してみましょう。
たとえば、下請会社や専門協力会社との調整中である場合や資材調達の確認中や仕入先と交渉しているなどの理由なら、仕方がないかもしれません。
一方、忘れていた、忙しくて手が回らなかった、急ぎだとは思っていなかったといった理由は妥当とは言えません。
すぐに見積もりをしてくれるように念を押しましょう。

あらかじめいつ終わるか聞いておく

見積もりを依頼する際に、どのくらいかかるか確認しておくのもおすすめです。
時期を確認されると相手方も急いでいるのかな、早めに提出したほうがいいんだな、などと気づきます。
また、いつまでに見積もりを提出してほしい、相見積もりをして比較検討したいので早めに提出してほしいなど、具体的に希望を出しておくと、それに沿って見積もりを出してくれる可能性が高まります。

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まとめ

見積もりに時間がかかる理由は、検証が必要である場合や下請会社・専門協力会社へ依頼するケースがあるほか、資材調達・仕入れの確認が必要なためです。
場合によっては、施主とのコミュニケーション不足の場合もあるので、業者に見積もりの提出時期や工事をしたい時期をしっかり伝えておきましょう。
見積もりに時間がかかる場合の対処法として、進捗確認をする、見積もりが遅れているのが妥当な理由かどうかを確かめる、見積もりを依頼する際にあらかじめいつ終わるか聞いておくのがおすすめです。

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