解体工事は何かとお金がかかります。
予想外のお金がかかることも珍しくありません。
そうした事態に備えて、工事の着工前に見積りをしておく必要があるでしょう。
とはいえ、人力で見積りを行うには煩瑣な作業が伴います。
見積業務に割く労力を少なくするためには、見積ソフトの導入がおすすめです。
解体工事とは?
建物はいずれ老朽化していきます。
古くなっていった建物をそのまま放置しておくわけにはいきません。
最悪の場合崩壊してしまい、思わぬ事故につながることもあります。
そうしたことを防ぐためにも、一度建てた建物は責任を持って解体しなくてはいけません。
もっとも、解体工事はただ建物を解体すれば良いというものでもありません。
どのように建物を解体していけば安全に工事を進めることができるか、といった計画を立てることが欠かせません。
また、重機を使って壊していった廃材もしっかりと処理する必要があります。
建物を建築していく作業も膨大な時間と労力がかかりますが、解体工事はそれ以上の時間と労力がかかるといっても過言ではないでしょう。
解体工事に見積ソフトはなぜ必要か
そもそも、解体工事にはどんな種類の費用がかかるかご存知でない方も多いでしょう。
工事に必要な重機や人件費などがかかるのは、なんとなく理解できるかもしれません。
それだけでも相当なお金がかかりますが、それ以上にコストがかかるのが撤去費用です。
解体工事の過程で発生した残骸は、当然工事を請け負った会社が費用を負担して片づけなくてはいけません。
しかも、ただ単に残骸を処理場にもっていけば良いというものではなく、捨てるためにお金を払う必要もあるのです。
もちろん、残骸を搬出するための運転手やトラックにかかる費用も見逃せません。
このように、何かとお金がかかる解体工事の見積りを人力で行うのは相当苦労するでしょう。
労力を少しでも減らすためには、解体工事向けの見積ソフトが必要です。
解体工事に関する記事はこちら
おすすめ解体工事向け見積ソフト5選
ここまで、解体工事のための見積ソフトを導入する必要性を解説してきました。
それは理解したけれど、じゃあどれを選べばいいの、と悩んでいる方もいるでしょう。
ここからは、数ある見積ソフトの中からおすすめの5つをご紹介します。
それぞれのソフトがどんな特徴を持っているのか、どのくらいの値段なのか、など詳しく解説していきます。
アイピア
まずご紹介するのは、アイピアです。
見積ソフトを導入する時にネックになりやすいのは、ソフトの使い方を覚えるのに時間がかかるという点でしょう。
「説明書とにらめっこすることなくすぐに使えるソフトが欲しい」というのは、どの企業にとっても共通することではないでしょうか。
アイピアはその点、説明書を読まずとも直感的に使い方がわかるレイアウトを整えています。
特に、普段はエクセルで見積もりを行っているという企業にはおすすめです。
アイピアは、エクセルに近い使用感で作られたソフトのため、誰もが使いやすいソフトとなっています。
特徴
- 使い方がわかりやすく、初心者向けのソフト
- 一元管理システムなので、見積業務とあわせて顧客管理や工程管理も可能
- 外出先や自宅からでも使える
提供形態 | クラウド型 |
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価格 | ・ライト:初期導入費用 120,000円、最低月額利用料金 10,000円 ・ベーシック:初期導入費用 420,000円、最低月額利用料金 20,000円 ・プロフェッショナル:初期導入費用 510,000円、最低月額利用料金 30,000円 |
体験版 | あり |
解体見積EX
続いて紹介する解体見積EXは、商品名が示す通り解体工事の見積もりに特化したソフトです。
解体工事に伴って生じる産業廃棄物の量は、建物の種類によって異なります。
たとえば、同じ一軒家でも鉄筋で作られた家と木造の家では、見積りのやり方も変えなければいけません。
解体見積EXでは、さまざまな種類の解体工事に合わせたフォーマットが用意されています。
これにより、どんな形態の建物だろうとおおよその見積りをしてくれます。
特徴
廃棄物の分別を自動で計算してくれるシステム搭載
提供形態 | インストール型 |
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価格 | 初期導入費 237,000円、年間利用更新料 30,000円 |
体験版 | 30日間無料体験あり |
解体くん
解体工事の現場は、時に複数抱えることがあります。
この現場は今どのくらい進捗していて、あの現場はまだ手つかずで、といった具合に書類で管理するのは大変でしょう。
解体くんには、複数の現場を一括で管理できる機能があります。
複数の解体工事を抱えている企業におすすめのソフトです。
特徴
パソコンだけでなくスマホでも見られる手軽さ
提供形態 | クラウド型 |
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価格 | お問い合わせ |
体験版 | なし |
T-COMM 解体業専用見積システム
解体工事を行うにあたって、いつお金が回収できるのか、という懸念はどの企業も抱いているでしょう。
中には、未払金の管理を怠っていて慌てて回収に行った、といった経験がある方もいるのではないでしょうか。
T-COMMが提供している解体業専用見積システムなら、未収や未払いのお金も簡単に洗い出すことができます。
特徴
ソフトの使用中にトラブルが起こっても、すぐに相談できるサポート体制
提供形態 | お問い合わせ |
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価格 | お問い合わせ |
体験版 | なし |
ザ・解体見積
解体工事を行う際に忘れてはいけないのが、アスベストの事前調査です。
日本では現在、建造物にアスベストを使うのは禁止されていますが、古い建物にはアスベストが使われていることが珍しくありません。
それゆえ、解体工事を行う際には、どのくらいのアスベストが建造物に使われているかを事前調査しなくてはいけません。
ザ・解体見積は、アスベストの事前調査票の印刷にも対応しているので、一から書類を作る手間が省けます。
特徴
床面積と建築面積だけで簡単に見積もりができる機能搭載
提供形態 | インストール型 |
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価格 | 235,000円(サポート・次期バージョンアップ込) |
体験版 | 30日間無料体験あり |
見積ソフトに関する記事はこちら
解体工事の見積ソフトを選ぶポイント
ここまで、おすすめの見積ソフトを紹介してきました。
最後に、これらのソフトの中から実際に導入するソフトを選定するにあたって、押さえておきたいポイントを見ていきます。
提供形態
現在提供されている見積ソフトは、クラウド型とインストール型の2種類に分かれます。
クラウド型はパソコンにインストールせずとも利用できる利便性が魅力です。
一方で、入力したデータなどは提供する会社が管理しているので、万一情報漏洩した時にリスクが避けられません。
セキュリティに不安を残したくない方はインストール型を選んだほうが良いでしょう。
もっとも、大抵のソフトウェアは、インストールできるパソコンの台数が決まっています。
何よりも出かけた先で気軽にソフトウェアを閲覧しづらいという難点も見逃せないでしょう。
必要な機能を搭載しているか
解体工事を行ううえでは、さまざまな項目を見積りしなければいけません。
この時、導入した見積ソフトに必要な機能がなかったために、この項目を見積りすることができなかったということは避けたいです。
見積ソフトを選ぶ過程で、自社が行う解体工事に欠かせない機能が搭載されているかどうか、しっかりと見極めたほうが良いでしょう。
価格は適当か
今回紹介してきた見積ソフトの値段を見ればわかるように、いずれも決して安くない価格設定になっています。
見積もりのためにソフトを使ってみたいから買おう、と気軽に購入できる値段ではありません。
そのため、見積ソフトを選定する際は、導入するだけの価値が果たしてあるのかをじっくりと考慮しなければならないでしょう。
機能が充実しているからこれにしよう、と飛びつくのではなく、これだけのお金をかけてでも得られるメリットがこのソフトにはあるのだろうか、と吟味しながらソフトを選ぶのをおすすめします。
クラウド型のシステムに関する記事はこちら
まとめ
どんな工事にも言えることですが、見積りを作るのは膨大な労力を必要とします。
技術が発達している時代においては、そういった労力はシステムに任せて、人間は他の仕事に労力を回すという発想が欠かせなくなってくるでしょう。
これまで解体工事の見積りで苦労していたという方は、ぜひ見積ソフトを導入してみてください。
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