キッチンの壁、油汚れが気になりませんか? キッチン周りは特に汚れてしまいがちです。
調理中に跳ねた油や水垢、焦げなど汚れるきっかけはたくさんあります。 そんな中で、掃除を怠ってしまえばすぐにキッチンの見栄えは悪くなってしまいかねません。 できるだけ掃除がしやすくなるように、キッチンパネルを取り付けたほうが良いでしょう。
今回はキッチンパネルの種類やメリット、タイルとの違いについて紹介していきます。
目次
キッチンパネルとは
キッチンパネルとはコンロなどの周りに取り付けるパネルです。
コンロを使う際は周りの壁が熱を帯びてしまい、火事のもとになりかねません。
また、揚げ物などをする際には油跳ねが起きてしまい、壁が油で汚れてしまうでしょう。
それを防ぐために、あらかじめ壁にパネルを取り付けて、耐火性を高め、壁に汚れをこびりつかせないようにしておく必要があります。
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キッチンパネルの種類
キッチンパネルに使われる素材にはいくつか種類があります。
今回はステンレス、アルミ、メラニン、そしてホーローの4種類を紹介しましょう。
それぞれの特徴や長所、短所についてもあわせて見ていきます。
ステンレス
キッチンのシンクや鍋などに使われるステンレスはキッチンパネルの素材としても使われています。
そもそもステンレスは英語で「さびない」という意味を持った言葉です。
その名の通り、水で濡れてもさびないので、水回りに置いても長く使うことができます。
さらに、お手入れが簡単ということも見逃してはいけません。
キッチンパネルはコンロの周りに取り付けるだけあって、あっという間に汚れてしまいます。
ステンレス材を使用すれば汚れはこびりつきません。
洗剤を付けた雑巾などで拭けば元通りになるでしょう。
一方で、ステンレスはデザイン性に欠けるのが弱点です。
殺風景な中で料理をしたくないという方にはあまりおすすめできません。
アルミ
アルミはステンレスと似た素材です。
ステンレスに比べて軽く、加工しやすい素材と言えます。
また、ステンレスが光を反射しにくい一方で、アルミは光を反射しやすいのが特徴です。
そのため、夏など直射日光が強くなりやすい季節には注意しなければいけません。
場合によっては部屋が直射日光の熱を浴びて熱くなってしまうでしょう。
アルミのキッチンパネルを設置する際は、キッチンを太陽光の当たりにくい間取りにしたほうが良いです。
メラニン
メラミン樹脂で作られたキッチンパネルはデザイン性に優れています。
着色が簡単なため、ホームセンターなどで売っているメラミン樹脂のキッチンパネルは色とりどりな商品が多いです。
もちろん、キッチンパネルに必要な耐久性も備えています。
加工もアルミやステンレスに比べると楽に行えるので、DIYでキッチンパネルを作りたいという方が買うにも良いでしょう。
おしゃれなキッチンを作りたいという方にはおすすめしたい素材です。
ホーロー
最近はホーローを使った鍋が人気ですが、キッチンパネルの素材として使われることもあります。
ホーローは高価な素材であるため、キッチンパネルでもどうしても高価になりがちです。
しかし、光沢が出やすい素材のため高級感が演出しやすく、気品のあるキッチンに仕上げることができるでしょう。
また、ステンレスやアルミは傷ができると目立ちやすいですが、ホーローは傷に強いのも特徴です。
タイルとパネルの違い
かつては、キッチンパネルの代わりにタイルを使用するのが一般的でした。
昔は実家のキッチンではタイルを使っていたというご家庭も多いのではないでしょうか。
もちろん、今でもタイルを使っているキッチンはあるのですが、キッチンパネルとの違いはどこにあるのでしょう。
まず、タイルには目地がある一方で、キッチンパネルには目地がないという違いがあります。
タイル同士をつなぎ合わせる目地にはゴムパッキンが使用されていますが、これはカビなどの汚れに弱く、掃除してもなかなか取れないです。
そのほか、タイルを交換しようと思うと全面的に張り替えなくてはいけません。
ここのタイルはまだきれいだけど、ここのタイルは汚いという時でも特定の部分だけを取り換えることはできません。
加えて、タイルの素材は高価なので、一度張り替えようと思うとコストがかかってしまいます。
以上、タイルのデメリットを紹介してきましたが、もちろんメリットもあります。
まず、タイルはデザイン性が高いです。
1色にするだけでなく、いくつかの色を組み合わせて自由にカスタマイズできます。
そのほか、耐水性や耐熱性も高いです。
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キッチンパネルのメリット
先ほどはタイルのメリットを見てきました。
では、タイルに比べてキッチンパネルのほうが良いと言える特徴はどこにあるのでしょうか。
価格の安さやメンテナンスのしやすさなど、さまざまな観点から見ていきましょう。
タイルよりも安い
まず、キッチンパネルの素材はタイルに比べて安価です。
デザイン性は劣ってしまいますが、もし今のキッチンパネルが気に入らなくなったら簡単に取り換えることができます。
また、交換の際の工費もタイルに比べれば安いです。
タイルは一回交換しようと思うと施工時間が長くなりがちです。
しかし、キッチンパネルの場合は古いパネルを張り替えて、新しいパネルを貼り直すだけで済みます。
頻繁に模様替えをして気分を変えたいという人にとってキッチンパネルはうってつけの素材と言えるでしょう。
比較的手入れがしやすい
先ほどタイルは目地が汚れてしまうとなかなか落とせないという話をしました。
キッチンパネルなら目地はありませんので、そんな心配はありません。
そのほか、タイルは場合によってはひびが入ってしまうという難点があります。
基本的には丈夫な素材が使われているので、ちょっとぶつけた程度ではひびは入りません。
しかし、経年劣化とともに知らぬ間にタイルにひびが入り始めたということがあり得ます。
キッチンパネルも傷は付きますが、塗料などを塗れば目立たないようにお手入れすることができます。
マグネットが付けられる
料理をしていると、壁にいろいろと物を貼り付けたくなるでしょう。
キッチンタイマーやレシピなどで壁にマグネットがたくさん付いているというご家庭も多いはずです。
たとえば、キッチンパネルの素材がステンレスやアルミならこうしたマグネットを取り付けることができます。
一方で、タイルにはマグネットを取り付けることはできません。
キッチンにメモを貼りながら料理をしたいという人の場合はキッチンパネルを選ぶべきです。
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キッチンパネルの選び方
ここまでキッチンパネルの特徴やタイルとの違いなどについて紹介してきました。
これらを踏まえたうえで、どういった点に注目しながらキッチンパネルを選べば良いかを見ていきましょう。
手入れのしやすさ
キッチンは頻繁に使う場所です。
そこが汚れていると気分も良くなりませんし、料理をするのも気が進まなくなるでしょう。
それを防ぐためにも、キッチンは清潔に保っておかなくてはいけません。
特に家の中をきれいにしておかなければ気が済まないという方の場合、キッチンパネル選びは慎重に行いましょう。
最近のキッチンパネルは油や水を弾く加工が施されている商品が多いです。
多少値段がかかってもきれいにしやすいパネルを選びたいという方はこういった商品を選んだほうが良いでしょう。
色やデザイン性
キッチンパネルはどうしてもデザイン性がタイルに比べると単調にならざるを得ません。
とはいえ、最近はデザイン性の優れたキッチンパネルも増えてきました。
これによって、キッチン以外の部屋の壁材に合わせたキッチンパネルを選べるようになってきています。
家を一つのコンセプトにもとづいて作っているという方は、キッチンパネルの色やデザインを重視しながら選んでみるのも良いでしょう。
素材
先ほどさまざまな素材の特徴やデメリットを紹介しました。
それらを踏まえて、どの素材が自分の家族のライフスタイルに合っているかを検討しながらキッチンパネルを選ぶ必要もあります。
たとえば、子どもがたくさんいるので頻繁に大量の揚げ物をしなければいけないとなったら、キッチンパネルは油で汚れやすくなってしまうでしょう。
そうなると、汚れに強いステンレスを選んだほうが良い、と自然に素材を選べるようになります。
そのほか、ダイニングキッチンにして人を呼んで食事会を開きたいというのならば、見栄えの良いキッチンパネルにしたほうが良いでしょう。
ならば、キッチンパネルに傷が付いていてはみっともないです。
目ざとい友人に指摘されるくらいなら、事前に傷を隠せるようなキッチンパネルを選びたいところです。
多少コストがかかっても傷が強いホーローを素材にしたキッチンパネルを購入したほうが良いでしょう。
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まとめ
今回はキッチンパネルの選び方について紹介してきました。
衣食住足りて礼節を知る、とは言いますが、キッチンで料理を作ることも立派な食事の中の一つです。
キッチンパネルがきれいなら気分が良くなって、食事も自然とおいしくなるでしょう。
家族の幸せを作るためにも、じっくりと時間をかけながら自分の家に合ったキッチンパネルを選んでみてください。