注文住宅の建築の際など、顧客に設計図を見せても、わかりにくく、イメージが共有し合えないことも少なくありません。
設計図は専門的であるため、実際に住んでいる姿を想像することが難しいでしょう。
もっと立体的で、部屋にいるようなイメージが持てるよう、家具などが配置できるとわかりやすいはずです。
そんな、顧客にもわかりやすい提案ができるあツールが住宅間取りソフトです。
どのような使い方ができるのか、この記事ではオススメのソフトと、選び方についてご紹介します。
住宅間取りソフトとは
住宅間取りソフトは、専門家でなくても間取りを簡単に作成できるソフトです。
住まいのイメージを持つことや間取りをさまざまにシミュレーションできます。
建築業界に従事する人が気軽に使えるよう作られているソフトもありますが、一般人向けのソフトも多いです。
マイホームを建築したい時に、自分たちのイメージを描くために使う方が少なくありません。
また、引っ越しやお部屋の模様替えのために部屋のレイアウト変更や家具の配置替えをしたい時に使う方もいます。
間取り図ソフトはあくまでも間取りや家具の配置などをシミュレーションするツールであり、CADなどの設計ツールとは異なります。
そのため、注文住宅の設計は別途、建築士が行うことが必要です。
一方で、不動産の営業や注文住宅の提案時に顧客にイメージを持ってもらいたい時など、本格的な設計図とは別に活用できます。
設計図は専門的でわかりにくいため、同時に見せてイメージを高めてもらうこともできます。
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おすすめ5選
おすすめ5選として、せっけい俱楽部、Excel DE間取り図、間取りくん、Sweet Home 3D、マイホームクラウドをご紹介します。
利用料金がいくらか、特徴、OSバージョンなどを確認していきましょう。
せっけい俱楽部
せっけい俱楽部は無料でダウンロードすることができ、無料で使えます。
誰でも簡単に使いこなせるツールであり、一般素人をターゲットに置いています。
入力した間取り図を3D化できるので、イメージが持ちやすいです。
視覚的な操作が可能で、部屋をパズルの1ピースのように捉えて配置していきます。
部屋には家具や装飾品がコーディネートされているので、部屋で暮らすイメージが持ちやすいのが特徴です。
玄関サッシやドアなどの建具から、システムキッチンなどの住宅設備やソファーなどのインテリアが約400種類揃っています。
クロスやフローリング、外壁材などを含めると、1,000種類以上もの素材データが装備されています。
住宅設備のショールームやインテリアが飾られたモデルルームのような感覚で色や種類を変更することが可能です。
動作環境はCPUはPentium4以上で、ハードディスクに2GB以上の空き容量が必要です。
対応OSはMicrosoft Windows10、Microsoft Windows8/proで、Windows 8,10は、32bit版と64bit版に対応しています。
Excel DE間取り図
Excel DE間取り図はエクセルを使って、間取り図が簡単に作成できるソフトです。
無料で利用できます。
エクセルをベースに動くソフトなので、エクセルのソフトが入っていないと使えません。
また、マクロを利用して作成されたソフトなので、日頃エクセルをお使いの方はマクロ機能を有効にすることが必要です。
いったん使っているエクセルを閉じ、Excel DE 間取り図を開いて、マクロを有効にすることで使用可能となります。
ツールバーのコマンドボタンを使って、簡単に間取り図が作成できます。
よく使う図形があれば、登録して繰り返し使用するなど、自分仕様にカスタマイズも可能です。
作成した間取り図はJPG形式で保存できます。
Sweet Home 3D
Sweet Home 3Dは、2Dで住宅を設計し、3Dビューで確認できる無料のソフトです。
家具なども配置できてインテリアコーディネートにも役立ちます。
直線、円、傾斜を描写でき、マウス、キーボードを使って、壁の精密な設置操作も可能です。
ドラッグ操作でドアや窓も追加でき、壁組み込みサイズは自動計算されます。
家具は搭載されたカタログから選択して配置できます。
キッチン、リビング、寝室、バスルームといったカテゴリーから検索して、スムーズに配置することが可能です。
壁、床、天井から家具まで、色、質感、サイズ、厚さ、位置、向きを思い通りに調整できるのも便利です。
ほかの紹介ソフトに比べるとより専門的でしょう。
動作環境は、Windows、Mac OS X10.4、 macOS 12、LinuxおよびSolarisで動作確認済みです。
マイホームクラウド
マイホームクラウドは、インターネット上で住宅図面が作れるサービスです。
ID登録をすれば作成した間取り図を保存しておくこともできます。
無料と有料のプランがあり、無料プランでは50件まで間取り図登録が可能です。
一般素人向けのサービスでもあるので、直感的に操作ができます。
動作環境は、Windows8.1以降、Mac OS X以降、iOS10以降、Android5以降となります。
ブラウザは、Edge、IE11以降、Safari8以降で使えますが、推奨されているのはGoogle Chrome 1以降の最新バージョンです。
住宅間取りソフトの選び方
住宅間取りソフトの選び方として、4つのポイントを押さえましょう。
対応OSを確認すること、無料か有料かを確認すること、イメージにあった家具を配置できるかを確認すること、3D表示できるかを確認することです。
対応OSを確認
自社で使っているOSに対応しないとダウンロードしても意味がありません。
動作環境を確認しましょう。
特に有料の場合、使えないものを購入してから気づいても遅いです。
無料か有料か
無料か有料かを事前に確認しましょう。
有料の場合、無料のソフトとどう異なるのかをよく調べましょう。
無料でも同様のことができる場合や業務をするうえで必要十分なら、コストをかける必要はないからです。
逆に無料のソフトでは、仕事には不十分であれば、機能をよくチェックしたうえで有料ソフトの導入も必要です。
有料ソフトに無料のお試し版があれば、まずはそれを試して使い勝手を確かめましょう。
イメージにあった家具を配置できるか
間取り図と壁や床、ドアなどの内装だけ作成されれば良いと思われがちです。
ですが、家具の配置ができることも重要なポイントです。
住宅展示場やモデルルームでは、外観と室内空間を見せるだけでなく、家具などインテリアもコーディネートされています。
訪れた人は、インテリアも含めて理想の住まいのイメージを膨らませます。
こんな家に住んでみたい、買いたいと思わせるために必要なツールが家具などのインテリアです。
3D表示できるか
3D表示は立体的に見えるので、よりイメージが持ちやすくなります。
実際にその空間に入り込んだような錯覚を起こし、よりどんな感じの部屋なのかがわかりやすいです。
設計図など建築士が作成する図面は2Dが基本なので、3Dの間取り図とあわせて見てもらうことでよりイメージを持ってもらいやすくなります。
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まとめ
住宅間取りソフトとは、専門家でなくても間取りを簡単に作成して住まいのイメージを持つことやシミュレーションできるソフトです。
不動産の営業や注文住宅の提案時に顧客にイメージを持ってもらうなど、本格的な設計図とは別に活用できます。
おすすめ5選として、せっけい俱楽部、Excel DE間取り図、Sweet Home 3D、マイホームクラウドをご紹介しました。
いずれも無料で使え、誰もが気軽に使いやすいツールです。
住宅間取りソフトの選び方としては、対応OSが合うか確認すること、無料か有料かのチェック、イメージにあった家具を配置できるか、3D表示できるかを確認しましょう。
利用する目的に合わせ、必要な機能が付いていて、スムーズに使えるものがおすすめです。