在庫管理システム – リフォーム業のシステム導入ハンドブック

在庫管理とは、部材や販売前の商品を管理する仕組みです。

企業にとって「資産となるモノ」です。
ただ商品を管理するのではなく、いかに効率的に在庫から販売へと
つなげることで企業の利益に直結していきます。

在庫管理で起きがちなトラブル

紙の在庫台帳などでチェックをしてしまうと、起きるのは数字の誤差です。
記入漏れ、二重入力、入力する場所がずれているなど様々なトラブルがあります。

入力するのは人なので、どうしてもミスは発生してしまいます。
ひとつひとつの小さなミスでも重なっていくと大きな損失に繋がります。

「ミスに早く気付く」「小さなミスを極力減らす」
そういった環境づくりが、人の目での管理だとなかなか構築できません。

あってはならないことですが、属人的な管理のうえでは
さまざまな自己都合判断がまかり通ってしまうことがあります。

例えば営業マンが「今月のノルマは達成しているから」という理由で
ノルマ余剰分の売り上げを来月分に計上できるよう数字をいじってしまったとしたら
在庫の管理はめちゃくちゃになります。

紙の管理では、こういったトラブルを防ぎようがありません

商品のシリアルナンバーをバーコードに変換して、商品に貼っておけば
読み取るだけでシステムに情報が自動的に入力できるようになります。

手順が間違っている場合にアラーム音を出したりするケースもあります。
人が入力しなくてもいい仕組みを構築すると、ミス削減に大きな効果が期待できるでしょう。

先ほどの「バーコード」とシステムの仕組みを作れば
エラーを防ぐだけでなく、もちろん作業効率を上げる事もできます。

これまでのようにチェックリストを眺めながら
在庫品をひとつひとつ数えて台帳に記入したり、事務所に戻って
Excelへの入力をする・・・というような無駄な手間も無くなるでしょう。

人によってやり方が違う、特定の人でなければやり方が分からないなど
業務が「属人化」している状態は様々なミス、非効率などを誘発します。

システムを使って、業務を標準化することができれば
どんな人でも一定レベルで作業が出来るようになり、ミス対策や効率化に繋がります。

システム導入には当然費用がかかりますが、
導入によって標準化・効率化・ミス防止が進むことで「時間あたりの生産性」があがります。
つまり、短い時間でこれまで以上の成果を得られる可能性があるのです。

以前よりも短時間で作業を終わることができ、
そこに割く人員を減らすこともでき、別業務を依頼する等すれば
費用以上のコストカット・利益向上に繋げることが可能です。

在庫に対して必要な情報といえば、
「今、どのくらいの在庫数量があるのか」
「いつ仕入れればいいのか」　などでしょうか。

入出庫のデータをシステムで管理することによって、
リアルタイムで在庫の状況が把握できるようになるので、欠品しそうな
在庫品の発注を速やかに行う事ができるようになります。